「神戸にラーメンのイメージがない」という人もいますが、実はここ、かなりの激戦区です。洋食や異国情緒で有名な街のイメージとは少し違うかもしれないけれど、地元民が日常的に通う個性豊かなラーメン店がそこかしこに点在しています。
神戸ならではのラーメンの特徴は、濃厚豚骨醤油の老舗から鶏白湯の実力派、和歌山ルーツのラーメンまでジャンルが広いこと。同じ「神戸のラーメン」でも、三宮・元町・長田・灘と、エリアによって個性が違うのが面白いところです。
神戸在住の人から「本当に美味しいラーメン屋は?」と聞いて得た情報をもとに、口コミも50件以上読み込んで厳選しました。今回は神戸でおすすめのラーメン店を5つ紹介します。観光でも在住でも、参考にしてもらえれば嬉しいです。
flowchart TD
A[神戸でラーメンを食べる] --> B{どのエリア?}
B --> C[三宮・元町]
B --> D[長田・新開地]
B --> E[灘区・六甲道]
C --> F[もっこす総本店\nもっこす 総本店\nいっぽし]
D --> G[もっこす 兵庫店\n季風軒]
E --> H[つけ麺繁田]
神戸ラーメンとはどんなラーメン?
「神戸ラーメン」という一つのジャンルが確立しているわけではなく、神戸には複数のラーメンカルチャーが混在しています。それが逆に面白くて、「どれが神戸らしいラーメン?」という問いには一つの答えが出ません。
豚骨醤油系が地元民に長く愛されてきた
神戸のラーメン文化の中核のひとつが、豚骨醤油系の中華そばです。代表格は1977年創業の「もっこす」で、豚ガラをベースに背油を加えた醤油スープに細麺を組み合わせたスタイルは「神戸のソウルフード」とも呼ばれています。濃厚ながらもあっさりした後味で、食べ続けても飽きない。地元で何十年も愛されてきた理由が一口飲めばわかります。
和歌山ラーメン由来の店も根付いている
神戸には、和歌山から移ってきた「車庫前系」と呼ばれる醤油豚骨ラーメンの流れを汲む店もあります。1940年創業の「丸高中華そば」がその代表格で、食べログの「ラーメン百名店」にも選ばれている実力派。醤油のキレと豚骨のコクが絶妙なバランスで、食べ終わった後もスープが忘れられない一杯です。
近年は濃厚鶏白湯の人気店も増えた
ここ10年ほどで台頭してきたのが、濃厚鶏白湯スープのラーメンです。食べログ「ラーメンWEST百名店」に連続選出されている「いっぽし」がその代表で、鶏のうま味を徹底的に引き出した白濁スープは、豚骨系とはまた違う層のファンを獲得しています。
神戸でおすすめのラーメン店5選
もっこす 総本店|神戸のソウルフード、豚骨醤油の王道
神戸に来たらまず一度食べてほしいラーメンといえば、もっこすです。1977年創業、神戸市内を中心に14店舗を構える地元チェーンですが、総本店は神戸市中央区楠町に位置します。
豚ガラと背油を使った醤油スープは、見た目よりもあっさりしていて、最後まで飲み干せる。麺は細めのストレート麺で、柔らかめの仕上がりが神戸らしい。最大の特徴は、チャーシューの量。「これが全部チャーシュー?」と驚くほどのボリュームが乗っていて、初めて見たときのインパクトが口コミでよく語られています。
「子どもの頃からここのラーメンを食べてきた」「神戸を離れて一番恋しくなるのはここのラーメン」という地元在住者の声が多くて、そういうコメントを読んでいると「一度食べてみたい」という気持ちが自然に湧いてきます。
アクセスは地下鉄大倉山駅から徒歩約5分。神戸駅からも歩いていける距離です。
丸高中華そば 神戸二宮店|食べログ百名店、和歌山ルーツの絶品醤油豚骨
JR三ノ宮駅から徒歩約7分、二宮町に構える「丸高中華そば」は、1940年創業の和歌山ラーメンの名店です。和歌山の「車庫前系」ラーメンの流れを汲む醤油豚骨スープは、見た目は濃い醤油色ながら、口に含むととろっとした濃厚感と後味のマイルドさが特徴的です。
麺は中太で少し硬めの仕上がり。チャーシューは薄切りで複数枚乗っており、スープとよく馴染んでいます。食べログの「ラーメン百名店」に選出されていることもあって、遠方からわざわざ訪れる人も少なくありません。口コミでは「何度食べても飽きない」「スープだけ飲み続けたい」という声が目立ちます。
昼時は行列ができることも多いので、開店直後か平日の閑散時間帯を狙うのがおすすめです。
いっぽし|鶏白湯の実力派、食べログWEST百名店連続選出
灘区・六甲道エリアにある「いっぽし」は、濃厚鶏白湯ラーメンの実力派です。食べログ「ラーメンWEST百名店」に連続選出されており、関西のラーメンファンの間での評価は非常に高い。
池村製麺所製の中太ストレート麺と、鶏のうま味をぎゅっと閉じ込めた濃厚白濁スープの相性は格別です。トッピングの低温調理チャーシューは、口の中でとろけるような食感で、これだけのために来る価値があると言っても過言ではありません。
「豚骨系は重すぎる」「魚介系は好きだけどもう少し濃厚さが欲しい」という方に、鶏白湯は刺さりやすい選択肢です。JR六甲道駅から徒歩約5分で、神戸市街から少し離れますが、行く価値のある一杯です。
丸高中華そば(姉妹店・神戸二宮 二宮店以外のエリア)から季風軒|動物性油脂不使用のこだわり清湯
湊川・新開地エリアにある「季風軒」は、神戸のラーメン事情を調べていて「これは個性的だ」と思った一軒です。動物性油脂に頼らず、丁寧に引いた出汁で仕上げた清湯スープは、あっさりしていながら旨みが深い。「ラーメンが重い日には、ここに来る」という地元ファンの声をよく見かけます。
豚骨・鶏白湯系の濃厚ラーメンが多い神戸において、ここのあっさり清湯は食べ終わった後の体への負担が少ないのが特徴です。体調が優れないときや、ランチに食べた後に仕事がある日など、「しっかりしたラーメンだけど重くない」を求める人に向いています。
湊川公園駅・新開地駅からアクセスしやすい場所にあります。
つけ麺繁田|食べログWEST百名店、六甲道の実力派つけ麺
「ラーメンも好きだけど、今日はつけ麺気分」という日にはここです。灘区・六甲道にある「つけ麺繁田」は食べログ「ラーメンWEST百名店」にも選ばれている実力店で、濃厚豚骨魚介のつけ汁と自家製太麺の組み合わせが高い評価を得ています。
麺の量は並でも結構なボリュームがあり、食べ盛りの方や満腹感を求めて訪れる人から支持されています。つけ汁の旨みは最後まで衰えず、麺を食べ終わった後にスープ割りで楽しめるのも魅力です。
口コミでは「この濃さのつけ汁は他ではなかなかない」「並でも十分すぎるボリューム」という感想が多く見られます。JR六甲道駅から徒歩5分。いっぽしと同じエリアなので、「どちらに行くか迷う」という人も多いようです。
神戸のラーメン食べ歩き、このエリアがおすすめ
三宮・元町エリア
JR三ノ宮駅を中心とした三宮エリアは、交通の便がよく初めての神戸旅行でも動きやすいエリアです。駅周辺・高架下に飲食店が集中しており、ラーメン店も複数あります。丸高中華そばの神戸二宮店もここから徒歩圏内です。
元町の南京町(中華街)周辺には、多国籍な食文化と共にラーメン店も点在しています。三宮から元町まで歩いて15分ほどなので、散策しながら食べ歩きするのに向いています。
:::box 三宮・元町エリアの食べ歩きコース例
三宮駅 → アーケード商店街散策 → 元町 → 南京町 → 神戸港メリケンパーク → 北野異人館
ラーメンはランチまたは夕食に1軒行って、あとはほかのグルメを楽しむ計画が旅行では組みやすいです。 :::
新開地・長田エリア
神戸の下町として知られる新開地・長田エリアは、地元密着のラーメン店が多い。観光客向けではない「本当に地元で食べられているラーメン」に出会いたいなら、このエリアをうろうろしてみるのが面白いです。もっこすの兵庫店や季風軒もこのエリアにあります。
新開地は昭和の風情が残る繁華街で、商店街・映画館・銭湯などが今でも現役で続いています。三宮からは地下鉄で10分ほど。ちょっと足を延ばすだけで、同じ神戸とは思えない空気感があります。ラーメンを食べながら、神戸のもうひとつの顔に触れる体験として、旅行のルートに入れてみてください。
灘区・六甲道エリア
JR六甲道駅を中心とした灘区エリアは、大学が多く学生街の活気があります。いっぽしやつけ麺繁田といった食べログ百名店クラスの実力店が揃っており、「本当においしいラーメンを食べに行く」という目的で足を延ばす価値があるエリアです。三宮から電車で約10分のアクセスで、観光の合間に少し足を延ばしてみる価値があります。
神戸ラーメン旅行、泊まりで楽しむなら
神戸の食べ歩きを1日では終わらせたくない場合、宿を取って翌日も楽しむのがおすすめです。
神戸メリケンパークオリエンタルホテル
神戸港・メリケンパーク目の前に立つ、神戸を代表するシティリゾートホテルです。5つのレストランが揃い、スパ・サウナも完備。港の夜景を見ながら食事を楽しめる眺望が評判で、「夜の神戸の景色が一番きれいに見える宿」という口コミが多い施設です。
神戸ラーメンを昼・夜に楽しんだ後、夜景を楽しみながら贅沢なひとときを過ごすなら、ここが筆頭候補になります。
ホテルSUI神戸三宮 by ABEST なごみの湯
三宮駅近くに立つ、温泉・サウナ付きのホテルです。ラーメン食べ歩きで歩き回った後に、大浴場でゆっくりリセットできる環境が整っています。三宮エリアのラーメン店とのアクセスがよく、神戸観光の宿泊拠点として使いやすい立地です。
ラーメン以外の神戸グルメも忘れずに
神戸はラーメン以外にも個性的な食文化があります。旅行で訪れるなら、一緒に楽しんでほしいグルメをいくつか紹介します。
神戸ビーフと洋食文化
神戸は日本を代表するブランド牛「神戸ビーフ」の産地です。ステーキや鉄板焼きで味わえる店が市内各所にあります。また、開港以来の洋食文化が根付いており、ビーフシチューやオムライスなど老舗洋食店も多い。
:::point 神戸ビーフを楽しみたいなら、北野・山本通り周辺にレストランが集まっています。三宮から徒歩15〜20分圏内なので、異人館見学と合わせて計画するとスムーズです。 :::
南京町のグルメ
元町の南京町は横浜・長崎と並ぶ日本三大中華街のひとつです。豚まん・餃子・北京ダックなどを食べ歩きながら散策できます。ラーメン食べ歩きの途中に立ち寄るルートとしても組み合わせやすいエリアです。
よくある質問
:::faq Q. 神戸ラーメンの「もっこす」と「丸高中華そば」、どちらが先に食べるべき?
A. 旅行で時間が限られているなら、まず「もっこす」から。神戸のソウルフード的な位置づけで、「神戸らしいラーメン」を最初に体験するならここです。「丸高中華そば」は和歌山ラーメンのルーツを感じる一杯で、食べログ百名店としての実力も本物。2軒ハシゴする場合は、昼に一方、夕方に一方という組み合わせが無理なく回れます。 :::
:::faq Q. 三宮・元町でラーメン店の行列はどのくらい待つ?
A. 週末の昼時は人気店だと15〜30分ほど並ぶことがあります。平日か、開店直後(11時〜11時30分頃)か、14時以降の閑散時間帯を狙うと待ち時間が短くなりやすいです。「今日は並んでもいい」という気持ちで行くか、来店時間を平日に設定するかで体験が変わります。 :::
まとめ
神戸でおすすめのラーメン店5選と、エリア別の食べ歩きポイントを紹介しました。
神戸ラーメンの老舗・もっこすの豚骨醤油、食べログ百名店の丸高中華そば、鶏白湯の実力派・いっぽし、あっさり清湯の季風軒、つけ麺の繁田と、スタイルが全然違う5つの方向性があるのが神戸の面白さです。旅行でもひとりでも、ぜひお気に入りの一杯を見つけてみてください。
ピックアップ記事




コメント