常滑って、名前は聞いたことがあるけど実際どんなところか知らない、という方が意外と多いんじゃないかと思います。かくいう私も、ちょっと前まで「常滑焼の街」「セントレアの近く」くらいのイメージしかなかった。
気になって調べてみると、これがなかなか面白い街なんです。1000年以上の歴史を持つやきもの産地で、街の中に古い窯や土管が今もそのまま残っていて、路地を歩くだけでタイムスリップしたような気分になれる。都市のど真ん中にこういう場所があるのが、東海圏の人には嬉しいポイントだと思います。
名古屋の金山から名鉄で約35分。セントレアからはたった5分。思ったより近い。
この記事では、常滑市のおすすめ観光スポットを7か所ピックアップして、実際の回り方・所要時間・コツをまとめました。やきもの散歩道から巨大招き猫まで、初めて来る人が迷わず楽しめるようにまとめています。
常滑観光の基本情報とアクセス
まず、常滑に行く前に知っておきたい基本情報を整理します。アクセスが意外と便利なので、「日帰り圏内かどうか」という疑問がある方は確認してみてください。
名古屋・セントレアからのアクセス
名古屋からは、金山駅から名鉄常滑線に乗って約35分。特急を使えば30分以内で着きます。名古屋駅から行く場合は金山駅でのりかえが一般的です。運賃は往復で1,000円前後。日帰りでも充分な距離感です。
中部国際空港(セントレア)から来る場合は、名鉄空港線でひと駅、わずか5分。フライトの前後に立ち寄ったり、旅行の出発前日に名古屋・常滑を観光するプランにも向いています。
車でのアクセスも便利。知多半島道路「常滑IC」から市街地まで約5〜10分。駐車場はやきもの散歩道の近くにあります(陶磁器会館周辺に有料・無料の駐車場あり)。
観光の所要時間と回り方のコツ
やきもの散歩道だけを楽しむなら2〜3時間で充分です。INAXライブミュージアムも加えると5〜6時間。全部を1日でまとめて回るなら朝10時に到着して夕方16〜17時まで、という感じです。
基本的な回り方は「常滑駅を起点に、やきもの散歩道(とこにゃん含む)→ INAXライブミュージアムへ移動(バスまたはタクシー)」というのが定番。逆順でもいいですが、INAXライブミュージアムは体力を使う施設なので、元気なうちに訪れるのがおすすめです。
常滑観光のベストシーズン
特にベストシーズンというのはなく、年間通じて楽しめるのが常滑の特徴です。やきもの散歩道は屋外なので、夏の暑い日中は日差しが強め。春(4〜5月)と秋(10〜11月)は気温も気持ちよく歩きやすいです。
土日や連休はやきもの散歩道が混雑します。人が少ない平日の午前中に来ると、路地の静けさが増して写真も撮りやすい。陶芸体験の工房も平日のほうが予約が取りやすいです。
やきもの散歩道(常滑観光の王道)
常滑観光で欠かせないのが、やきもの散歩道です。市内に残る江戸〜昭和時代の窯業施設を繋いだ約4kmの散策ルートで、コンパクトなAコース(約1.6km、80分)から歩くのが初心者向けです。
土管坂とレトロな路地の歩き方
やきもの散歩道で最も有名なフォトスポットが「土管坂」です。道の両側の壁に土管や焼酎瓶がびっしりと埋め込まれた急な坂道で、インスタグラムでよく見かける写真がここです。
実際に行ってみると、写真より迫力があります。段差のある石畳の坂を上りながら、両側から迫ってくる土管の壁。「これが常滑の街の一部だったんだ」という実感が沸いてきます。
路地を歩いていると、古い窯の跡や煉瓦造りの煙突が何気なく立っていて、それが当然の景色として溶け込んでいます。整備されすぎていないリアルさが、テーマパーク的な観光地にはない面白さを生み出しています。
散歩道のカフェ・ギャラリーを楽しむ
やきもの散歩道の沿線には、古民家を改装したカフェや陶器ギャラリーが点在しています。常滑焼の作家さんの工房が直売所を兼ねていることもあって、気に入った器をその場で購入できるのが嬉しい。
散歩道の途中で一休みできるカフェも複数あります。常滑焼のカップでコーヒーが飲めるお店があったりして、場所の空気と合っています。散歩の途中で「ちょっと座って休もう」と思えるお店があるのは、街歩きとして助かるポイントです。
Aコース・Bコースの違いと所要時間
やきもの散歩道にはAコースとBコースがあります。Aコースは約1.6km・所要80分程度で、土管坂や主要な窯跡をぐるっと回るメインコース。初めての方はAコースだけで充分です。
BコースはAコースをさらに延長したルートで、より広いエリアを歩きます。時間がある方や常滑をじっくり歩きたい方向けです。全部歩くと半日〜1日かかるので、時間と体力と相談しながら決めてください。
巨大招き猫「とこにゃん」と招き猫通り
常滑といえば招き猫。やきもの散歩道の途中にある「とこにゃん」は、高さ3.8m・幅6.3mという規格外の大きさの招き猫で、写真映えスポットとして有名です。
とこにゃんの基本情報と見どころ
とこにゃんは招き猫通りの上の高台に設置されています。見上げると、街全体を見守っているような存在感があります。常滑焼の産地として知られる常滑を象徴するキャラクターで、観光案内でも必ず出てくる存在です。
巨大な体躯ながら表情が愛らしくて、大人も子どもも一緒に楽しめるスポット。SNS映えするので、カメラを向けている人が絶えません。やきもの散歩道の途中に自然に立ち寄れる場所にあるので、散歩の流れで見られます。
招き猫通りの陶製招き猫39体
とこにゃんのある招き猫通りの壁には、地元の陶芸作家39名が制作した陶製招き猫が一体ずつ展示されています。それぞれ異なる表情や「ご利益」があって、全部確認しながら歩くと思ったより時間がかかります。
子どもが「これかわいい」「これ怖い」と言いながら39体を全部チェックするのが楽しいらしく、子連れには特に人気のスポットです。招き猫の意味(右手を挙げると金運、左手を挙げると人を招く等)を教えながら回ると、教育的にも面白い。
INAXライブミュージアム(体験・学びのスポット)
常滑の観光スポットの中でも、時間をたっぷりかけて楽しめる場所がINAXライブミュージアムです。LIXILが運営する体験・体感型ミュージアムで、やきもの散歩道とはひと味違う楽しみ方ができます。
7つの館の特徴と見どころ
施設は7館で構成されています。「窯のある広場・資料館」では、実際に使われていた土管を焼く窯が公開されており、常滑焼の製造過程を学べます。「世界のタイル博物館」は、世界中から集めたタイルを展示する異色の博物館で、イスラームのドームや英国ヴィクトリア朝のタイルなど、見たことがないデザインばかりで驚きます。
2025年4月に新設された「トイレの文化館」は、世界各地のトイレ文化を展示する少しユニークな施設。子どもには意外と人気があるらしく、「え、これがトイレ?」というインパクトある展示があります。
体験教室の種類と予約方法
INAXライブミュージアムでは陶芸体験・タイル作り体験などのワークショップが開催されています。手回しロクロや手びねりで自分だけの器を作ったり、古代のタイルを参考にした絵付け体験ができたりと、子どもから大人まで楽しめるコンテンツがそろっています。
体験教室は事前予約が必要なものが多いので、公式サイトで確認してから行くのがベターです。特に週末は埋まりやすいので、2〜3週間前の予約推奨です。
世界のタイル博物館のフォトスポット
世界のタイル博物館の中で特に写真映えするのが、イスラーム建築のタイル張りドーム天井を再現したエリアです。見上げると幾何学模様のタイルが広がる光景は圧巻。外観だけでも「こういう場所が常滑にあったのか」と思わせる独特の存在感があります。
常滑りんくうビーチと周辺グルメ
やきもの散歩道とINAXライブミュージアムが常滑の定番コースですが、もう少し足を延ばすと海も楽しめます。
セントレアを望む絶景ビーチ
常滑りんくうビーチは、伊勢湾に面した砂浜ビーチです。海の向こうに中部国際空港(セントレア)の建物が見えて、飛行機が離発着する様子を眺めながら過ごせる珍しいロケーションです。
夕方にビーチから見る夕日と飛行機のシルエットが重なる光景は、写真に収めたくなる風景です。子連れで砂遊びをしながら、沖を行き交う船を眺める、という時間も悪くない。
りんくうビーチから少し歩けば、イオンモールTOKONAMEがあります。観光の合間に食事やショッピングができる施設で、休憩場所としても便利です。常滑りんくう公園と合わせてゆっくり過ごせるエリアになっています。
常滑・知多半島のグルメ
常滑市内では、やきもの散歩道沿いのカフェや食堂でランチができます。知多半島名物の「いか焼き」「海鮮丼」も近くのお店で食べられることがあります。
知多半島は豆味噌(八丁味噌ではなく、さらりとした旨みが特徴)の産地でもあり、地元の定食屋さんでは名古屋とはちょっと違う味噌を楽しめます。また、愛知県は「えびせんべい」の産地でもあって、常滑市内にもえびせんの工場直売店があります。お土産としても喜ばれます。
名古屋に近いこともあって、帰り道で名古屋めしを食べるコースにしている人も多いです。常滑で焼き物を楽しんで、名古屋で夜ごはん、という流れも定番です。常滑焼の器を買って、その器で名古屋コーチン料理を食べる、という贅沢な組み合わせを楽しむ方もいます。
常滑観光のモデルコース
実際どう回ればいいか、コースパターンをまとめます。
半日コース(やきもの散歩道中心)
10:00 常滑駅着 → 10:15 陶磁器会館(起点)→ 10:30〜12:30 やきもの散歩道Aコース(土管坂・とこにゃん・窯跡・ギャラリー巡り)→ 12:30 昼食(散歩道沿いのカフェ)→ 13:30 常滑駅に戻り帰路
このコースで常滑の雰囲気はしっかり感じられます。時間がないときはこれで充分です。
1日コース(全スポット制覇)
9:30 常滑駅着 → 10:00〜12:00 やきもの散歩道Aコース → 12:00 昼食 → 13:00 バスまたはタクシーでINAXライブミュージアムへ → 13:30〜15:30 INAX館内見学(体験教室参加の場合は14:00開始に予約)→ 16:00 常滑りんくうビーチへ → 16:30 夕日鑑賞・散策 → 17:30 帰路
充実度は高いですが、体力はそれなりに使います。歩きやすい靴で来ることを推奨します。
INAXライブミュージアムへのアクセスは、常滑駅からバス(知多バス「INAXライブミュージアム前」下車、徒歩2分)が便利です。タクシーを使えば5分程度。やきもの散歩道を抜けて歩いていくこともできますが(徒歩20〜30分)、INAX見学前は体力を温存したほうがいいので、行きはバス・帰りは歩くというアレンジもあります。
子連れ・カップル別アレンジ
子連れには「とこにゃん+INAXライブミュージアムの体験教室」の組み合わせが鉄板です。招き猫通りで記念撮影した後、INAXで陶芸体験をするとお土産まで作れます。やきもの散歩道は子どもが飽きることもあるので、コンパクトにまとめるのがコツ。
カップルには夕方の常滑りんくうビーチがおすすめ。飛行機の離発着が見える海辺を2人で歩くのは、ちょっとした非日常感があります。やきもの散歩道の古民家カフェで甘いものを食べてから海に向かう、というルートが口コミで評判です。
また、INAXライブミュージアムの体験教室でペアでタイル作りや陶芸体験をするのも、カップルには好評です。手びねりで作った器は焼成後に郵送してもらえるので、旅の記念になります。「一緒に作ったお皿で毎日ごはんを食べる」というのが、2人の定番になるかも。
常滑に泊まるなら(楽天トラベル)
日帰りでも充分楽しめる常滑ですが、知多半島をドライブしながら泊まりで楽しむのもおすすめです。
ホテルルートイン常滑駅前
ホテルルートイン常滑駅前は、名前の通り常滑駅から徒歩すぐの立地。大浴場完備で、観光で疲れた体をゆっくり癒せます。観光の拠点として使いやすく、翌朝早くから散歩道を歩けるのが泊まりの良いところ。早朝のやきもの散歩道は人がほとんどおらず、静かな路地の雰囲気が昼間と全然違います。写真好きな方には特におすすめの時間帯です。
楽天トラベルで宿探し
常滑・知多半島エリアのホテルや旅館を探すなら楽天トラベルが便利。周辺の半田・知多・東海市内のホテルも選択肢に入れると、さらに選択肢が広がります。
楽天ポイントをためている方は、SPU倍率を確認してから予約するとポイント還元がアップします。
楽天トラベルで常滑周辺の宿を探すまとめ
常滑市は、名古屋から電車で35分という近さにある「やきものの街」です。1000年の歴史が路地にそのまま残っていて、土管坂を歩くとタイムスリップしたような感覚を味わえます。
やきもの散歩道(Aコース・約80分)、とこにゃん(巨大招き猫)、INAXライブミュージアムという3か所が観光の定番で、半日あれば散歩道とINAXを両方回れます。
個人的に一番「あ、来てよかった」と思えるのは、やきもの散歩道の路地に差し込む朝の光の中を歩く時間かな、と口コミを読んでいて想像しています。早朝から行けるのが泊まりの特権です。
日帰りでも充分楽しいけれど、知多半島ドライブと組み合わせた宿泊旅行も検討してみてください。楽天トラベルで常滑・知多半島の宿を比較してみてください。
flowchart TD
A[常滑駅着] --> B[陶磁器会館 散歩道スタート]
B --> C[土管坂 フォトスポット]
C --> D[とこにゃん 招き猫通り]
D --> E{時間に余裕あり?}
E -->|あり| F[バスでINAXライブミュージアムへ]
E -->|なし| G[昼食 カフェ・食堂]
F --> H[7館見学・体験教室]
H --> I[常滑りんくうビーチ]
G --> J[常滑駅 帰路]
I --> J
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