鳥取砂丘に初めて行ったとき、正直なめてました。「砂丘でしょ?砂があるだけでしょ?」くらいに思っていた。
でも現地に着いて、砂の丘の上に立ったときに、その考えは完全に吹き飛びました。どこまでも続く砂の起伏と、その先に広がる日本海のブルー。砂丘の向こうに海があるって、頭では分かってても、実際に見るとかなり衝撃的です。しかも、日が傾いてくると砂の色が黄金色に変わって、影のコントラストが美しくなる。早朝と夕方では、まったく別の顔を見せる場所なんです。
鳥取砂丘は日帰りで来る人も多いですが、それだとどうしても「砂丘だけ」で終わってしまう。2泊3日かけて来ると、砂の美術館・浦富海岸・倉吉の白壁土蔵群まで余裕を持って回れます。初日は移動疲れをそのままにして鳥取市内をゆっくり散策し、2日目に砂丘をフルに楽しんで、3日目は帰り道に追加スポットを回る——このペースが一番満足度が高いと思います。
この記事では、鳥取砂丘を中心とした2泊3日のモデルコースを、具体的な時間配分・アクセス・おすすめホテルとともにご紹介します。2026年3月時点の最新情報を含めています。
鳥取砂丘2泊3日モデルコース概要
まずは旅程の全体像をつかんでおきましょう。2泊3日で鳥取を回るときの基本的な枠組みです。
1日目のスケジュール(到着・鳥取市内)
東京からなら飛行機(羽田→鳥取空港)で約1時間15分。関西からは特急スーパーはくとで約2時間30分です。早い便で来れば、午前中には鳥取市内に到着できます。
1日目はあえて砂丘には行かず、鳥取市内をゆっくり散策するのがおすすめです。移動の疲れを引きずったまま砂丘に突っ込むより、市内でのんびり過ごして体を慣らしておく方がいい。鳥取駅周辺には商店街・土産物店・地元の食堂が揃っているので、軽く散策するだけでも十分楽しめます。
夜は地元の居酒屋で山陰の幸を堪能しましょう。カニ(11月〜3月)・えてがれい・白イカなど、鳥取の海の幸は種類が豊富です。鳥取駅前の「かろいち」(鳥取市民市場)周辺には地元の食堂や居酒屋が点在しており、旬の海産物を使った料理を安く食べられるお店が揃っています。初日の夜は「この旅、何を食べようか」と明日への期待を高める時間として活用するのがおすすめです。翌朝に備えて早めに就寝するのが吉。
2日目のスケジュール(砂丘メイン・砂の美術館)
2日目は砂丘に全力投球する日です。できれば早朝7〜8時台に砂丘へ向かいましょう。理由は3つ。涼しい(特に夏)、空いている(観光客が少ない)、砂の表情が最も美しい(朝日で陰影がくっきりする)——この三拍子が揃うのが早朝です。
砂丘に2〜3時間いた後は、徒歩や無料シャトルバスで砂の美術館へ。砂の彫刻作品の精巧さは、写真では伝わりきらないほどです。2026年は第17期「砂で世界旅行 スペイン」(4月24日〜2027年1月3日)が予定されており、スペインの建築・文化をテーマにした砂像が展示される予定です。1〜2時間は見ておきたいスポットです。
午後は多鯰ケ池周辺を散策、または白兎海岸方面へ。夕方には宿に戻って温泉でゆっくり。
3日目のスケジュール(浦富海岸・帰路)
最終日の午前中は浦富海岸(うらどめかいがん)へ。砂丘から車や路線バスで20〜30分ほどのところにある、日本の渚百選にも選ばれた景勝地です。日本海の透明度の高い海と、侵食された奇岩が連なる海岸線は、砂丘とはまた違う絶景を提供してくれます。遊覧船も出ており、船上から岩場の景色を楽しむのも良い体験です。
時間があれば倉吉の白壁土蔵群にも立ち寄れます。砂丘から車で約50分。赤瓦と白壁が連なる歴史的な町並みは、インスタ映えするスポットとしても人気が高く、地元産品の土産物店も多いです。午後には帰路につきながら、空港や鳥取駅の土産物コーナーで「二十世紀梨ゼリー」「とうふちくわ」「鳥取砂丘限定菓子」など鳥取土産を購入するのも忘れずに。
鳥取砂丘の攻略ポイント
行く前に知っておくと、砂丘の楽しみ方が格段にアップするポイントをまとめました。
砂丘での過ごし方と時間配分
砂丘のメインはやはり「馬の背」と呼ばれる砂丘の最高地点(高さ約47m)です。登るのは思ったより体力を使いますが、頂上から見る日本海の景色は必見。2〜3時間あればじっくり歩き回れます。
砂の上を歩くので、歩きやすい靴が必須。ヒールやサンダルは厳禁です。夏は砂の表面温度が非常に高くなる(60℃を超えることも)ので、裸足での砂丘歩きは注意が必要。砂が靴の中に入るのが嫌な方は、砂丘入口で「砂丘ソックス」を購入できます。
砂丘の観光は無料(入園料不要)ですが、隣接する砂の美術館は有料(大人700円前後、2026年3月時点)です。セットで2〜3時間かけてゆっくり回ると満足度が高いです。ちなみに、砂丘の中には「らくだ乗り体験」(有料)もあります。砂漠のラクダに乗るという非日常体験は子供から大人まで楽しめるアクティビティです。料金は1回1,000円前後(変動あり)ですが、「ここでしかできない体験」としてはかなりコスパがいいと思います。
砂の美術館2026年展示の見どころ
砂の美術館は、砂と水だけを材料にして作られた砂彫刻の専門美術館として世界唯一の存在です。毎年テーマが変わり、2026年4月24日から2027年1月3日にかけての第17期テーマは「砂で世界旅行 スペイン」。ガウディのサグラダ・ファミリアや闘牛場、スペインの街並みなどをモチーフにした砂像が展示される予定です。
冬期(2026年1月〜4月頃)は展示入れ替えのための休館期間となるため、訪問タイミングに注意が必要です。2026年4月24日以降に訪れると第17期展示を楽しめます。最新情報は公式サイト(sand-museum.jp)でご確認ください。
砂丘の見どころ別おすすめ時間帯
朝(6〜9時)は人が少なく涼しい。砂の表面が風紋を描いており、早朝の光と合わさって最も写真映えします。夕方(16〜18時)は日没前の光で砂が金色に輝き、影のコントラストが美しくなるゴールデンタイム。砂丘の写真を残したい方は、この2つの時間帯を狙いましょう。
昼間(10〜15時)は観光客が多く、夏は特に暑い。パフォーマンスとしては効率が悪い時間帯ですが、砂丘内のラクダ乗り体験(有料)などは昼間に行っています。
周辺観光スポット完全ガイド
砂丘だけで帰るのはもったいない。鳥取は周辺にも見どころが多い県です。
浦富海岸(日本海の絶景)
砂丘から東へ車で約20〜30分。浦富海岸は「山陰の松島」とも呼ばれる景勝地で、日本の渚百選・山陰近畿国立公園の指定エリアです。断崖に打ち寄せる波、透明な海水と奇岩の組み合わせは、砂丘とはまったく異なる美しさがあります。
遊覧船(所要30〜60分)で海から眺めると、陸からは見えない洞窟や断崖の迫力を体感できます。シーカヤックやシュノーケリングなどのマリンアクティビティも人気があり、夏は特ににぎわいます。浦富の食堂では地元の海鮮丼も楽しめます。鳥取の日本海沿いはズワイガニが有名ですが、11月〜3月以外の時期はカニが禁漁期のため、その代わりに岩がき(夏)・白イカ(夏〜秋)・えてがれい(通年)などを楽しめます。
白兎神社(縁結びの聖地)
「因幡の白うさぎ」の神話の舞台となった白兎神社は、縁結び・安産・病気回復のご利益で知られる古社です。鳥取市内から車で30分ほど。恋人の聖地にも認定されており、カップルや女性のひとり旅でも人気があります。
近くには砂浜が広がる白兎海岸もあり、神話の世界に思いを馳せながら散策できます。境内には「玉の石」という岩があり、これを触ると縁結びのご利益があるとされています。カップルで訪れるなら、一緒に触れておくのが定番です。神社の御朱印は限定デザインもあるので、御朱印集めをしている人はぜひ立ち寄ってみてください。白兎神社から車で10分ほど行くと「鳥取砂丘コナン空港」があるので、帰路に立ち寄るのも便利です。
倉吉白壁土蔵群(歴史街並み)
鳥取市内から車で約50分の倉吉市にある、江戸〜明治期の歴史的な街並みです。白壁と赤瓦の土蔵が連なる小倉川沿いの景観は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
土蔵を改装した雑貨店・カフェ・土産物屋が並び、散策しながらショッピングも楽しめます。鳥取名産の花御所柿を使ったスイーツや、地元の陶芸品など個性的な土産物が揃います。近年は名探偵コナンのファンが訪れる聖地としても注目を集めており(倉吉出身の作者・青山剛昌氏の記念館が近隣にあります)、アニメファンにも人気のスポットです。砂丘とセットで回るには少し時間が必要ですが、鳥取の旅をより深くしてくれるスポットです。
鳥取砂丘周辺のおすすめホテル
宿泊場所は旅の快適度を大きく左右します。鳥取の宿を3つご紹介します。
スーパーホテル鳥取駅北口(利便性重視)
鳥取駅から徒歩5分という圧倒的な立地のスーパーホテル鳥取駅北口は、電車・バスでアクセスする方に最適です。砂丘へは駅前から路線バスで約40分。朝早く動きたいときも、駅に近いのは大きなメリットです。天然温泉「因幡の湯」(全国最高クラスのラドン含有量)が利用でき、無料朝食バイキングとウェルカムバー(18〜21時)も付いているので、食費・飲み代を節約できます。観光地に近い宿にこだわらず、交通の便を優先したい方に特に向いています。
鳥取温泉 温泉旅館 丸茂(温泉・料理重視)
鳥取駅から徒歩5分の丸茂は、鳥取温泉の源泉かけ流しが売りの温泉旅館です。53℃のナトリウム塩化物硫酸塩泉は「よく温まる」タイプの温泉で、砂丘歩きの疲れを芯からほぐしてくれます。料理は地元鳥取牛と山陰の海の幸を使った会席コースが中心。えてがれいは鳥取の郷土料理の代表格で、初めて食べる人にはインパクトがあります。食事と温泉の両方を充実させたい方に向いている宿です。
はわい温泉 望湖楼(特別な宿泊体験)
砂丘から車で約30〜40分のはわい温泉(羽合温泉)にある望湖楼は、日本最大級の汽水湖「東郷池」のほとりに立つ名宿です。湖の上に架かる赤い橋を渡って入る露天風呂は、全国でもここだけの体験。湖面に映る夕日と、橋の上で入浴する非日常感は格別です。
楽天トラベルアワード2024受賞の実績もあり、料理・サービスともに安定して高評価を得ています。砂丘からは少し距離がありますが、その分「温泉地に泊まる」感覚をしっかり味わえます。東郷池のほとりで過ごす1泊は、砂丘観光の後の体をリセットするのに最適です。露天風呂で夕暮れ時の湖面を眺めながら、旅の疲れと感動を噛み締める時間——これが旅行の醍醐味だと個人的には思っています。
鳥取旅行のアクセスと移動手段
鳥取は首都圏からアクセスが少し不便な県として知られていますが、飛行機を使えば思ったより近いです。
東京・関西からのアクセス方法
東京からは羽田〜鳥取空港の直行便(ANA、JAL系列)が1日数便運航しており、所要時間は約1時間15分。早割を使えば片道1〜2万円台で移動できます。新幹線で岡山まで行き、そこから特急を乗り継ぐルートは約5時間かかります。関西・大阪からはJR特急「スーパーはくと」が新大阪〜鳥取を約2時間30分で結んでいます。京都・大阪から直通で乗れるので使いやすいです。車なら大阪から約3時間です。
鳥取市内の移動方法(バス・レンタカー)
鳥取駅から砂丘へは、「砂丘線バス」(日本交通・日ノ丸バス)が運行しており、所要約20〜25分(鳥取砂丘コナン空港経由で40分のルートも)。砂丘コナン空港から直接バスで砂丘へ向かうことも可能です。観光スポットを効率よく回るにはレンタカーが便利です。砂丘・砂の美術館・浦富海岸・白兎神社を一日で回るなら、車があると断然楽です。鳥取空港・鳥取駅周辺にレンタカー店が複数あります。
まとめ
鳥取砂丘を中心とした2泊3日の旅をご紹介しました。砂丘だけで来る日帰り旅行より、2泊3日かけることで砂の美術館・浦富海岸・倉吉など鳥取の奥深い魅力をじっくり体験できます。
宿はスーパーホテル鳥取駅北口(利便性重視)、丸茂(温泉・料理重視)、はわい温泉 望湖楼(特別な体験)と、目的やスタイルに合わせて選んでみてください。旅行のタイミングは春(4〜5月)と秋(10〜11月)がベストです。砂の美術館の2026年第17期展示(4月24日〜)に合わせて行くのも良い計画です。
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