温泉旅行って、「どうせ高い」というイメージで二の足を踏んでいる人、意外と多いんじゃないでしょうか。私もそうでした。でも加賀温泉郷を調べていたら、1泊2食付きで1万円前後から泊まれる宿が普通にあることがわかって、「え、この価格でこれ?」と思ったんです。
加賀温泉郷とは、石川県加賀市にある山代温泉・山中温泉・片山津温泉の3温泉をまとめた呼び名です。北陸新幹線の加賀温泉駅が2024年3月に開業してアクセスが格段に良くなり、首都圏からも日帰り・1泊旅行の候補として注目を集めています。3温泉はそれぞれ個性が違い、一度の旅行で複数の温泉を掛け持ちする「湯めぐり」も楽しめます。温泉好きにとっては、この「選択肢の多さ」がコスパに直結するポイントです。
この記事では、加賀温泉郷でコスパの良い宿を選ぶための考え方と、2026年5月時点のおすすめ旅館を具体的にご紹介します。「温泉旅行をなるべくお得に楽しみたい」という方の参考になれば嬉しいです。
加賀温泉郷とは?3つの温泉の違いから理解する
コスパを考える前に、まず加賀温泉郷の3エリアの違いを把握しておくことが重要です。同じ「加賀温泉」でも、各温泉地は雰囲気も価格帯も異なります。目的に合わせて選ぶと、コスパの感じ方がまったく変わってきます。
山代温泉(大型旅館と充実した湯処)
山代温泉は加賀温泉郷の中で最も大型旅館が多いエリアです。開湯1300年の歴史を持ち、江戸時代には加賀藩の藩湯として栄えた由緒ある温泉地。温泉街の中心には「古総湯」と「総湯」の2つの共同浴場があり、明治時代の建築様式を復元した古総湯では昔ながらの湯治文化を体験できます。
大型旅館が多いため、食事ビュッフェや広大な大浴場を売りにする宿が多く、グループ旅行や家族旅行にも向いています。コスパ重視で選ぶなら、まず山代温泉のラインナップを確認することをおすすめします。
山中温泉(自然の渓谷と芭蕉の里)
松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で八泊九日滞在し、絶賛した温泉地として知られる山中温泉。加賀温泉郷の中で最も自然ロケーションに恵まれており、大聖寺川の渓谷「鶴仙渓」に沿って温泉街が広がっています。
総ひのき造りの風雅な橋「こおろぎ橋」は温泉街のシンボルで、四季を通じて美しい景観を楽しめます。県外資本のホテルが多く、価格が比較的リーズナブルな宿が揃っているのも山中温泉の特徴です。「温泉だけでなく、渓谷の散策も楽しみたい」という方に向いています。
片山津温泉(湖畔に佇む静かなリゾート)
柴山潟の湖畔に位置する片山津温泉は、湖を望む露天風呂が魅力の温泉地です。ガラス張りの美しい建築が特徴的な「片山津温泉総湯」は、日本建築界の重鎮・谷口吉郎の設計を参考に整備されており、温泉入浴だけでなく建築としても見どころがあります。
湖畔からは晴れた日に霊峰・白山が望め、冬には雪化粧した白山と柴山潟の組み合わせが絶景を作り出します。夏には湖上での花火大会も開催され、特別な旅の思い出になります。泉質は塩化物泉で「湯冷めがしにくい」と評判が高く、冬の旅行にも向いています。
3温泉の中では最もこぢんまりとした雰囲気で、静かにゆっくりしたいカップルや夫婦に向いています。
加賀温泉でコスパの良い宿を選ぶ3つのポイント
1泊2食付き1万〜1万5000円が狙い目の価格帯
加賀温泉郷では、1泊2食付きで1万〜1万5000円の宿が「コスパが良い」と感じられるゾーンです。この価格帯なら夕食・朝食付きで温泉が楽しめます。さらに安くしたいなら「1泊朝食付き」や「素泊まり」プランを選び、夕食は温泉街の飲食店を使う方法もあります。
山代温泉の温泉街や山中温泉の総湯周辺には飲食店が集まっているので、外食前提で宿を安く抑えるのも賢い選択です。個人的には、宿泊費を下げた分で温泉街の地元料理を食べ歩く方が、旅の充実感が上がると感じています。
楽天トラベルのポイント還元やクーポン利用日(0のつく日など)をうまく活用すると、実質的な宿泊コストをさらに下げられます。予約前にポイント倍率を確認する習慣をつけると、じわじわお得になります。
平日・オフシーズンの価格差を活用する
加賀温泉郷は週末や連休に需要が高く、同じ宿でも土日祝日と平日では料金が大きく違います。同じホテルで比較すると、平日は週末より30〜50%安くなることも珍しくありません。
紅葉(10〜11月)や夏の繁忙期を避けた時期、特に5月の平日や11月下旬から12月初旬は比較的空いていて料金も落ち着いています。「特定の日にちにこだわらない」という方なら、カレンダーを見ながら空き状況と価格を比較して最安値を狙いましょう。
日帰り温泉を組み合わせる「泊まり1温泉+湯めぐり」作戦
加賀温泉郷の面白いところは、どこかの宿に泊まりながら、他の温泉地の共同浴場や日帰り入浴も楽しめる点です。山代温泉に泊まって、翌朝に山中温泉のこおろぎ橋を散策してから総湯に立ち寄る、という旅程が費用対効果の面でも体験の充実度でも優れています。
加賀周遊バス「キャン・バス」を使えば車なしでもエリア間を移動できます(1日券あり)。車のある方はより自由度が上がります。
コスパで選ぶ加賀温泉のおすすめ宿2選
山代温泉 ゆのくに天祥(プロが選ぶ本格大型旅館)
「プロが選ぶホテル・旅館100選」で全国総合4位に選ばれた実績を持つ山代温泉 ゆのくに天祥は、大型旅館でありながら価格のバリエーションが豊富です。
大浴場は「加賀の湯」「天平の湯」「白山の湯」の三つの源泉湯を持ち、「一夜三温泉十八湯夢気分」のキャッチコピーで知られています。露天風呂や貸切風呂も充実しており、宿泊者は何度でも入り直せます。就寝前と翌朝起き抜けの2回入るだけでも、泉質の違いが感じられると評判です。
食事は和洋折衷のバリエーションが選べるプランが多く、和室・洋室・和洋室と部屋タイプも豊富です。コスパ面では、平日や食事なしプランを選べばリーズナブルに泊まれる一方、週末の食事付きプランでもこのクオリティのホテルとしては適正価格という声が口コミで多く見られます。「この価格でここまで施設が整っているのは、かなりお得」という感想が口コミに何件も出てきました。
大人数の団体旅行から一人旅まで受け入れている懐の深い宿で、「どんな旅のスタイルにも対応してくれる」という評価が安定しています。
リブマックスリゾート加賀山代(手軽に温泉を楽しむコスパ宿)
「温泉旅行はしたいけど、できるだけ安く抑えたい」という方に向いているのがリブマックスリゾート加賀山代です。山代温泉の温泉通に位置し、大浴場・露天風呂完備で、本格的な温泉入浴が楽しめます。
リブマックス系列はコストパフォーマンスを重視した価格設定が特徴で、素泊まりや朝食付きプランを中心に展開しています。「温泉は絶対に楽しみたいけど、夕食は外の居酒屋で気楽に食べたい」という旅スタイルの方にぴったりです。館内施設としては大浴場・露天風呂のほかBBQスペースも備えており、グループ旅行にも対応しています。
山代温泉の温泉街中心部へのアクセスも良く、古総湯や総湯への散歩も楽しめます。客室は和洋室や洋室が選べ、温泉旅行初心者でも使いやすい構成です。「清潔感があって十分快適。ホテルに余計なお金をかけず、地元の食事や観光にお金を使いたい派の旅行者に向いている」という口コミが印象的でした。
加賀温泉と合わせて楽しむ観光スポット
加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森
北陸の江戸・明治時代の古民家を移築した13万坪の広大な敷地に、輪島塗・九谷焼・加賀友禅など100種類以上の伝統工芸体験ができる施設です。温泉入浴と組み合わせて1日たっぷり楽しめるスポットとして、リピーターにも人気があります。
体験コースは1,000〜5,000円程度で、手びねり体験やキャンドル制作など、旅の記念になるものが揃っています。加賀温泉駅からバスでアクセスできます。ただし2026年4月13日から28日まで臨時休業がありましたので、訪問前に公式サイトで最新の営業状況を確認してください。
こおろぎ橋と鶴仙渓の散策
山中温泉の中心に架かる「こおろぎ橋」は、総ひのき造りの橋で風情ある景観を楽しめます。橋の上からは、大聖寺川が岩肌を縫って流れる鶴仙渓の渓谷美が一望できます。
鶴仙渓沿いの遊歩道を歩くと、四季ごとに異なる自然の表情に出会えます。新緑の5〜6月は特に美しく、清々しい空気の中を散策できます。温泉街の総湯でひと風呂浴びてから、ゆっくり遊歩道を歩くというコースが地元での定番です。
鶴仙渓の遊歩道は片道約1.3キロ。歩きやすい靴で訪れてください。山中温泉の総湯「菊の湯」は日帰り入浴可能です(料金は変動あり)。最新情報は公式サイトをご確認ください。
山代温泉の古総湯・総湯
山代温泉の温泉街の中心にある「古総湯」は、明治時代の総湯を忠実に復元した建物で、温泉入浴だけでなく建築の美しさでも見どころがあります。脱衣所が小さく、シャンプーや石鹸は使えない「昔ながらの入浴スタイル」が徹底されており、これが独特の体験として好評です。
隣接する「総湯」は近代的な設備で、シャンプーなどが使える一般的な共同浴場です。古総湯と総湯を両方体験するのがおすすめです。宿泊旅館の大浴場に加えて、温泉街の共同浴場を梯子するのが加賀温泉郷の醍醐味のひとつと言えます。旅館の温泉とは異なる成分・雰囲気の湯に入ることで、温泉体験がより豊かになります。
加賀温泉コスパ旅行の計画術
アクセスは北陸新幹線が便利に
2024年3月の北陸新幹線延伸開業で、東京〜加賀温泉駅間が約2時間30分でつながりました。以前より格段にアクセスが楽になっています。早割きっぷや学割を活用すれば、新幹線代自体のコストも下げられます。JR系の早特きっぷは発売枚数が限られているため、旅行が決まったら早めに購入するのがコツです。
大阪・名古屋方面からはサンダーバードが廃止されて乗り換えが増えましたが、所要時間は乗り換えを含め大阪から約2時間半程度です。レンタカーを借りれば3温泉のエリア間を自由に移動でき、観光の自由度が大幅に上がります。車がない場合でも、加賀周遊バス「キャン・バス」の1日パスを使えばエリア内の主要スポットを回れます。
楽天トラベルでの賢い予約のコツ
加賀温泉郷の宿は、楽天トラベルでの掲載が多く、ポイント還元や早期割引プランが充実しています。「5と0のつく日」(5日・10日・15日…)はポイントが高くなることが多いので、この日付で予約できるよう計画を組むとお得です。また、直前の空き部屋はキャンセルが出て格安になることもあるので、日程が柔軟な方は直前チェックも有効です。
複数の宿を比較するときは、1泊あたりの実質費用(ポイント分を差し引いた額)で比べると正確な比較ができます。「表示価格では似ているけど、ポイント倍率で差がある」というケースが意外と多いです。
まとめ:加賀温泉はコスパ重視の温泉旅行に最適
加賀温泉郷は、北陸新幹線でアクセスが格段に向上し、1泊2食付き1万円前後という現実的な価格で本格的な温泉旅行が楽しめるエリアです。山代・山中・片山津の3温泉が近くに揃っているため、「泊まりは1か所で、湯めぐりで複数の温泉を楽しむ」という旅スタイルが可能で、体験の密度が高い旅行になります。
伝統工芸村ゆのくにの森や鶴仙渓の散策、山代温泉の古総湯体験など、温泉以外の観光コンテンツも充実しており、1泊2日を余すことなく過ごせます。九谷焼や加賀友禅といった石川の伝統工芸品を買い求めることも、加賀温泉郷ならではの楽しみ方のひとつです。温泉旅行のコスパを重視する方にとって、加賀温泉郷は草津・箱根・別府といった有名温泉地に引けを取らない選択肢だと、調べれば調べるほど実感できます。
旅行の予約は一般的に早めが安い傾向があるので、気になったらまずは楽天トラベルで日程と料金を確認してみてください。
※料金・営業時間・交通情報は2026年5月時点のものです。料金は時期やプランにより変動しますので、最新情報は各施設・交通機関の公式サイトや予約サイトをご確認ください。
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