冬の温泉旅行、どこに行こうか迷ったとき、私が真っ先に思い浮かべるのが塩原温泉です。
栃木県那須塩原市に位置する塩原温泉は、11か所の温泉地が集まる温泉郷で、その歴史は平安時代にまでさかのぼります。夏は新緑、秋は紅葉と1年を通じて人気のある温泉地ですが、実は冬こそが穴場シーズンだと、調べれば調べるほどそう思えてきます。
雪をかぶった山々を眺めながら入る露天風呂。白く濁ったにごり湯が体の芯からじんわり温めてくれる感覚。夜になれば静まり返った渓谷に、宿の明かりがぽつりぽつりと浮かぶ。想像しただけでため息が出そうな光景が、塩原温泉には待っています。
この記事では、冬の塩原温泉旅行に役立つ情報をまとめました。おすすめ宿3選はもちろん、アクセス方法や冬ならではの楽しみ方、注意事項も合わせてお伝えします。初めて塩原を訪れる方も、久しぶりに行こうか迷っている方も、ぜひ参考にしてみてください。
冬の塩原温泉が特別な理由
塩原温泉は、温泉の種類の豊富さという点でも全国屈指の温泉地です。源泉の数は約100本。塩化物泉、硫酸塩泉、炭酸水素塩泉など泉質も多様で、体の悩みや好みに合わせて宿を選べるのが魅力です。
なかでも「にごり湯」として有名な含硫黄泉は、冬の白い雪景色との相性がとにかく良い。真っ白な雪と乳白色のお湯、この対比と調和が同時に楽しめるのは冬だけです。
雪見露天風呂の特別な体験
塩原温泉の多くの宿では、源泉かけ流しの露天風呂を設けています。冬は特に、雪が積もった木々を眺めながら露天風呂に浸かるという贅沢な体験ができます。
お湯の温度と外気温の差が大きい冬は、湯けむりがもうもうと立ち込めやすく、幻想的な雰囲気が生まれやすい季節でもあります。夜の露天風呂は特別で、静けさの中でお湯に浸かっていると、日常のストレスがすとんと落ちる感じがするんです。
入浴の際は、急激な温度変化によるヒートショックに注意することが大切です。露天風呂に向かう前は脱衣所で体を慣らし、かけ湯を必ずしてからお湯に入るようにしてください。特に高齢者や体調が優れないときは無理しないことが重要です。
冬限定のごちそうと地酒
塩原温泉のある栃木県は、那須和牛やゆず、温泉水仕込みの豆腐など、冬においしいものが揃っています。多くの宿では冬のシーズンに合わせた特別会席料理を提供しており、イワナの塩焼きや鍋料理など、体が温まる料理が楽しめます。
また、栃木といえば地酒も充実しています。純米大吟醸から本醸造まで幅広い銘柄が揃い、温泉旅館の夕食でじっくり味わえます。旅行中しか飲めない地元のお酒を楽しむのも、旅の醍醐味ですよね。気になって調べてみたら、栃木の酒蔵の数は意外にも30蔵以上あって、知る人ぞ知る日本酒の産地でもあると知りました。
塩原渓谷と雪景色散策
塩原温泉の中心を流れる箒川沿いには、塩原渓谷歩道が整備されています。冬場は積雪で通行できる区間が限られますが、除雪された範囲であれば雪化粧した渓谷美を間近で楽しめます。
「もみじ谷大吊橋」は全長320メートルの歩行者専用吊橋で、秋の紅葉シーズンが有名ですが、冬の白銀の景色も格別です。2026年5月時点で、橋の通行には入場料が必要な場合がありますので、最新情報は塩原温泉観光協会の公式サイトでご確認ください。
冬の塩原温泉の魅力は3つ。にごり湯と雪見露天風呂の組み合わせ、栃木の冬グルメと地酒、そして混雑を避けてゆっくり過ごせる穴場シーズンであることです。
冬の塩原温泉おすすめ宿① 奥塩原高原ホテル
塩原温泉の数ある宿の中でも、特に温泉マニアから高い評価を受けているのが奥塩原高原ホテルです。那須火山帯の源泉から湧き出る含硫黄の温泉は、白く濁った典型的なにごり湯。源泉かけ流しで提供されており、温泉本来の力をそのまま体で感じることができます。
奥塩原エリアの静寂と泉質
奥塩原エリアは、塩原温泉郷の中でも特に自然環境が豊かな場所です。周囲を山に囲まれた静かな環境で、冬になると積雪量も多く、都会の喧噪から完全に切り離された時間を過ごすことができます。
奥塩原高原ホテルの硫黄泉は、美肌効果があるといわれる成分を多く含んでいます。口コミを読み込んでいると、「肌がすべすべになった」「お湯の力が違う」という声が多く見受けられます。これだけ評価が一致しているということは、本物の実力があるということだと思います。
硫黄の香りが漂うにごり湯は、最初は少し慣れないかもしれませんが、入るうちにじわじわとその良さがわかってきます。お湯から上がった後の体のポカポカ感が長続きするのも、硫黄泉の特徴のひとつです。
冬の宿泊プランと料金
2026年5月時点の目安として、冬の宿泊プランは1泊2食付きで15,000円台から提供されています。料金は季節、人数、部屋タイプによって変わりますので、最新情報は楽天トラベルの公式ページでご確認ください。
貸切露天風呂も用意されており、グループや家族で利用できます。プライベートな空間でゆっくり温泉を楽しみたいカップルや夫婦にも人気の施設です。部屋数が多くないため、週末や連休は早めの予約が必要です。
アクセスとチェックイン情報
JR那須塩原駅からはJRバスで約60〜70分。東北自動車道の西那須野塩原ICからは、国道400号を塩原方面へ約25分でアクセスできます。冬場は凍結や降雪の可能性があるため、車での移動の際はスタッドレスタイヤの装着が必須です。
チェックインは通常15時頃から。荷物の預かりに対応している宿も多いので、チェックイン前に到着した場合は近隣の散策や周辺の足湯を楽しんでから戻るのもいい方法です。
冬の塩原温泉おすすめ宿② TAOYA那須塩原
「温泉とおしゃれが両立した宿に泊まりたい」という方にぜひ注目してほしいのがTAOYA那須塩原です。大江戸温泉物語グループが展開するTAOYAブランドの施設で、リゾートホテルと温泉旅館のいいとこ取りをしたような宿づくりが特徴です。
オールインクルーシブで一日中楽しめる
TAOYAが他の宿と大きく違う点は、オールインクルーシブという料金体系です。宿泊費の中に、夕食のアルコール飲み放題、ラウンジのドリンクサービス、夜食のラーメンバーなど、15種類の無料アクティビティが含まれています。
追加料金を気にせず飲んで食べて温泉に入れる、この開放感が口コミで高評価を集めている大きな理由です。冬の塩原で一日中ゆっくり過ごすには、これ以上ない環境だと思います。正直、最初に調べたときは「え、これ全部料金に含まれているの?」と驚きました。
読み進めると、他にも浴衣やタオルの貸し出しが充実していて、手ぶらで来ても困らない設計になっているとのこと。荷物を減らして旅したい方にも向いています。
温泉と施設の充実度
温泉は大浴場と露天風呂を完備。塩原温泉の湯をたっぷり楽しめる設計になっています。ガラス張りの開放的な内風呂からは四季折々の自然を眺めながら入浴でき、冬は雪景色が広がる眺望が楽しめます。
レストランでは、栃木の旬の食材を使った料理をビュッフェスタイルで提供。和洋折衷のメニューが充実しており、好き嫌いが多い方や食べ盛りの子どもがいるファミリーにも向いています。デザートコーナーが充実しているという口コミも多く、食後の楽しみも豊富です。
予約タイミングと注意事項
冬のシーズンは、年末年始や連休を中心に予約が埋まりやすい傾向があります。特に12月〜1月の週末は人気が高く、1〜2か月前からの予約がおすすめです。楽天トラベルでは早割プランが設定されることが多いので、決まったらすぐに予約するのが賢い方法です。
また、人気の露天風呂は時間帯によって混雑することがあります。朝早い時間帯や夕食前後を狙うと、比較的ゆっくり楽しめる傾向があります。
冬の塩原温泉おすすめ宿③ 大江戸温泉物語Premium ホテルニュー塩原
コストパフォーマンスと施設の充実度を両立させたいという方に向けて、もう一軒ご紹介したいのが大江戸温泉物語Premium ホテルニュー塩原です。
多種多様な浴槽で楽しむ湯めぐり
ホテルニュー塩原の魅力は、何といっても浴槽の多彩さです。内湯、露天風呂、サウナ、ジェットバスなど、湯めぐり感覚で複数の温泉を楽しめる設計は、温泉好きには特に嬉しいポイントです。
塩原温泉の湯は無色透明のものが多い中、こちらでは乳白色に近い濁り具合のお湯を楽しめる浴槽もあります。源泉の個性を複数同時に体験できる宿というのは、なかなかあるものではありません。冬の夜に複数の浴槽をはしごして過ごす贅沢、ぜひ体験してみてほしいです。
夕食バイキングの充実度
夕食はビュッフェスタイル。栃木県産の食材を活かした和食を中心に、洋食、中華も揃えており、家族連れにも嬉しい内容です。
個人的に口コミで気になったのは、スイーツコーナーが充実しているという声が多かったこと。夕食後にデザートを堪能できる旅館というのは、特に女性から支持を集めています。食事と温泉を存分に楽しみたいなら、ここは選んで損なし、です。朝食のラインナップも豊富で、旅館の朝ごはんをしっかり食べたい方にも向いています。
お得なプランの活用方法
大江戸温泉物語グループは、シーズン問わずお得なプランを展開していることで知られています。平日割引や直前割など、タイミングによっては破格の料金で宿泊できることも。ただし、冬の連休や年末年始は料金が上がりやすい傾向があります。お得に泊まりたいなら、混雑を避けた平日狙いが正直おすすめです。
大江戸温泉物語Premiumブランドは、同グループの中でも上位ランクの施設です。通常の大江戸温泉物語より食事・設備・客室のグレードが高く設定されているため、特別感のある旅行に向いています。
冬の塩原温泉へのアクセスと持ち物
塩原温泉へは、電車・バスと車の2パターンでのアクセスが可能です。冬は積雪の状況によって交通事情が大きく変わるため、事前に確認しておくことが大切です。
電車・バスでのアクセス方法
最寄り駅はJR東北新幹線の那須塩原駅です。東京・上野方面からは東北新幹線で約70〜80分。那須塩原駅からは、JRバスの那須塩原線を利用して塩原温泉方面へ向かいます。塩原温泉バスターミナルまで約50〜60分が目安で、各宿の最寄りバス停は宿によって異なります。
冬の降雪時はバスが遅延することがあります。到着予定時刻に余裕を持ったプランにしておくと安心です。宿への到着時刻の事前連絡も忘れずに。バスの時刻表と宿の送迎サービスの有無は、出発前に必ず確認しておきましょう。
車でのアクセスと雪道対策
車でのアクセスは、東北自動車道の西那須野塩原ICを利用するのが一般的です。そこから国道400号を南西方向に進み、約25〜30分で塩原温泉エリアに到着します。冬場は路面凍結の可能性があるため、スタッドレスタイヤの装着は必須です。タイヤチェーンも念のため準備しておくと安心です。
天候によっては通行止めになる区間もあるため、道路情報は出発前に国土交通省や栃木県の道路情報サービスで確認してください。最新情報は公式サイトをご確認ください。
冬の服装と持ち物チェック
塩原温泉の冬の気温は、昼間でも0〜5度程度になることが多く、山間部はさらに冷え込みます。ダウンコートや防寒インナーは必須で、足元はブーツや滑り止め付きの靴が安全です。路面が凍結していることがあるため、底の薄いスニーカーは避けたほうが無難です。
露天風呂に入る場合、濡れた髪が外気で凍ることもあるため、タオルや帽子の準備もあると便利です。手袋やニット帽など、防寒小物もしっかり持参しましょう。
冬に楽しめる塩原温泉周辺の観光スポット
宿でのんびりするのも旅の醍醐味ですが、せっかくなら温泉以外の塩原の魅力も楽しんでほしいと思います。
もみじ谷大吊橋の冬景色
塩原温泉で最も有名な観光スポットのひとつが、全長320メートルの歩行者専用吊橋「もみじ谷大吊橋」です。秋の紅葉シーズンに観光客が集中しますが、冬も訪れる価値があります。
雪景色の中を渡る橋からは、深い渓谷と凍りかけた川面が見渡せます。人が少ない分、静かに景色を楽しめるのが冬ならではの魅力です。入場料や営業時間は変動することがあるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。橋の揺れが苦手な方は、風が強い日は少し注意が必要です。
塩原温泉ビジターセンターと回顧の滝
塩原温泉ビジターセンターは、塩原の自然や歴史を分かりやすく紹介している施設です。無料で入館でき、塩原温泉の地形や動植物について学べる展示があります。旅の前に立ち寄ると、周辺散策がより楽しくなります。
近くにある回顧の滝(みかえりのたき)は、落差30メートルを超える迫力ある滝で、冬は凍結した氷瀑が見られることも。ただし、冬季は遊歩道が危険な状態になることがあるため、現地の状況を確認してから訪れることをおすすめします。
塩原温泉街の足湯と散策
塩原温泉の温泉街にはいくつかの無料足湯スポットがあります。宿のチェックアウト後や観光の合間に利用できる手軽な施設で、立ち寄り感覚で温泉気分を楽しめます。
温泉街には温泉まんじゅうや塩原豆腐など、地元ならではのお土産品を扱うお店が点在しています。散策しながらショッピングを楽しむのも、温泉旅行の楽しみのひとつです。
Q. 塩原温泉の冬は雪が多いですか?
A. 標高や場所によって異なりますが、奥塩原エリアでは冬に積雪があることが多く、雪見温泉を楽しめるシーズンです。ただし、大雪の際は交通に影響が出ることもあります。出発前に最新の気象情報と道路情報をご確認ください。
まとめ
塩原温泉の冬旅行は、夏や秋に比べて旅行者が少なく、静かに温泉を楽しみたい方にとって最高のシーズンです。源泉かけ流しのにごり湯、雪見露天風呂、栃木の冬のごちそう。調べれば調べるほど「これは行かないともったいない」と思えてきます。
今回ご紹介した3つの宿は、それぞれ特徴が異なります。本格的なにごり湯を楽しみたいなら奥塩原高原ホテル、オールインクルーシブでリゾート気分を味わいたいならTAOYA那須塩原、コスパと湯めぐりを両立したいならホテルニュー塩原がおすすめです。
冬は予約が早い者勝ちになりやすいシーズンです。気になった宿はなるべく早めに楽天トラベルでチェックしてみてください。雪に包まれた塩原温泉で、ゆっくりとした冬の時間を過ごしてきてください。
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