加賀温泉に1泊2日で行くなら、どう計画を立てればいいんだろう——そう思って調べてみたら、「加賀温泉郷」という言葉が指すのが山代温泉・山中温泉・片山津温泉・粟津温泉の4つの温泉地が集まるエリアだと初めて知りました。北陸新幹線の延伸(2024年3月)で金沢から加賀温泉駅までのアクセスが格段に良くなり、今まで以上に旅行計画が立てやすくなっています。
1泊2日という限られた時間でも、加賀温泉エリアは見どころが多くて悩ましい。鶴仙渓の渓谷美、古九谷の里として知られる伝統工芸、各温泉地の個性ある湯……と、全部を詰め込もうとすると慌ただしくなってしまう。正直なところ、欲張りすぎて疲れ果ててしまった、という口コミも見かけました。
この記事では、1泊2日で加賀温泉を満喫するためのモデルコースを提案します。エリアごとの見どころ解説から、おすすめのホテル3選まで、2026年4月時点の最新情報でまとめました。「どこに泊まって、何を見るか」をざっくり決めるための参考にしていただければと思います。
加賀温泉郷とはどんな場所か
加賀温泉郷は石川県加賀市に位置し、四つの温泉地(山代・山中・片山津・粟津)が集まる北陸屈指の温泉エリアです。各温泉地はそれぞれ独自の歴史と文化を持っており、まとめて「加賀温泉郷」と呼ばれていますが、雰囲気はかなり異なります。
山代温泉・山中温泉・片山津温泉の個性
山代温泉は「北陸の奥座敷」とも呼ばれる古湯で、古くは文豪・北大路魯山人が若き日を過ごした地としても知られています。総湯(共同浴場)を中心に温泉街が広がり、九谷焼や山中漆器の工房も点在しています。温泉地としての格式と伝統工芸が融合したエリアです。
山中温泉は山あいの渓谷沿いに位置する温泉地で、鶴仙渓の遊歩道沿いに広がる景色が特に評判です。芭蕉も訪れた歴史ある温泉地で、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で立ち寄ったことで知られています。「ゆけむり横丁」のグルメや土産店も充実しています。
片山津温泉は柴山潟の湖畔に広がる温泉地で、湖上から白山連峰を望む景色が印象的。他の温泉地に比べて落ち着いた雰囲気があり、少しゆったりとした旅行スタイルの方に向いています。柴山潟の湖面が1日に7色に変化するという言い伝えも興味深い。
加賀温泉駅からのアクセス
2024年3月の北陸新幹線延伸により、東京・名古屋・大阪方面からのアクセスが大幅に改善されました。加賀温泉駅は北陸新幹線の停車駅となり、金沢を経由して全国各地からアクセスしやすくなっています。各温泉地へは駅からバス(加賀周遊バス「キャンバス」)で移動するのが便利です。
「キャンバス」は加賀温泉駅を起点に、山代・山中・片山津・粟津の各温泉地を循環するバスで、1日乗り放題券も販売されています。車を持っていない方や、お酒を飲みながら旅を楽しみたい方には特に重宝するサービスです。
加賀温泉1泊2日のモデルコース
1泊2日で加賀温泉郷を楽しむモデルコースをご提案します。「全部を詰め込みすぎない」を意識して、余白のある計画にしました。観光地のはしごで疲れてしまうより、気に入った場所でゆっくり過ごす時間も大切にしたいと思います。
1日目:午後到着→山代温泉で温泉三昧
1日目は昼前後に加賀温泉駅に到着後、まずホテルにチェックイン。荷物を置いたら、バスで山代温泉エリアへ移動します。山代温泉の「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」は、輪島塗や九谷焼、金箔工芸など加賀の伝統工芸を体験できる施設です。見学・体験ともに予約不要のものが多く、気軽に立ち寄れます。
夕方前に温泉宿へ戻り、チェックイン後は存分に温泉を楽しむ時間にあてます。夕食は宿の会席料理か、山代温泉の総湯周辺の飲食店を利用するのが定番。1日目は移動の疲れもあるので、夜はのんびり温泉と食事を楽しむことだけに集中するのが正直おすすめです。
2日目:山中温泉の鶴仙渓→加賀観光
2日目は朝食後、山中温泉エリアへ。鶴仙渓は山中温泉を流れる大聖寺川沿いに続く渓谷で、全長約1.3kmの遊歩道を散策できます。新緑・紅葉・雪景色と四季それぞれに表情が変わり、どの季節に訪れても楽しめる場所です。渓谷に架かる「こおろぎ橋」は木造橋としての風情が美しく、写真映えするスポットとしても人気があります。
遊歩道を歩いた後は、ゆげ街道へ。温泉街の雰囲気を感じながら、お土産を見たりソフトクリームを食べたりとのんびり過ごせる通りです。チェックアウト後に立ち寄っても十分楽しめる場所なので、帰りのバス時刻に合わせてスケジューリングするのがいいと思います。
片山津温泉もプラスするなら
時間に余裕があれば、片山津温泉エリアを加えてもいいでしょう。柴山潟沿いの散策や、温泉地のシンボルでもある湖上に浮かぶような大浴場の体験は、他の温泉地にはない片山津ならではの体験です。ただし「全部回ろうとすると駆け足になる」という口コミも多いので、2日目の午後は一カ所に絞るのが現実的です。
加賀温泉1泊2日のおすすめホテル3選
加賀温泉郷には個性豊かなホテル・旅館が多数あります。どこに泊まるかによって旅の雰囲気が大きく変わるので、宿選びは旅の一番のポイントとも言えます。予算・スタイル・訪れたい温泉地を総合的に考えながら、以下の3施設を参考にしてみてください。
山中温泉 花紫(かし)
山中温泉エリアで最も評価が高い旅館の一つが、山中温泉 花紫です。楽天トラベルの口コミ評価が5点満点に近い数値で、406件以上のレビューが集まっているというのは、あながちキャンペーン効果だけじゃないと思う。それだけ継続的に満足度の高い宿ということです。
鶴仙渓を望む露天風呂「ひりひり」は、渓谷の絶景を眺めながら入れる贅沢な空間。内湯の桧風呂と岩風呂も評判です。全室に専用露天風呂またはサウナが付いているプランもあり、プライベートな時間を存分に楽しめます。料理は加賀の地元食材を活かした会席料理で、食事の評価も非常に高い。
価格帯は高めですが、「この値段を払っても後悔しなかった」という口コミが多いのが印象的でした。特別な旅行や記念日に選ばれることが多い宿です。
山代温泉 ゆのくに天祥
山代温泉の大型旅館として知名度の高いゆのくに天祥は、温泉施設の充実ぶりと料理の豪華さで高い評価を得ています。館内の温泉は「夢の湯」と呼ばれる大浴場をはじめ、家族風呂、露天風呂と種類が豊富で、温泉好きには何時間いても飽きない環境です。
客室は和室・洋室・和洋室と幅広く、家族旅行からカップル、グループ旅行まで対応。食事は北陸の旬の食材をふんだんに使ったバイキングまたは会席から選べるプランがあり、子連れ旅行でも食事の選択肢が多いのが嬉しいポイントです。
山代温泉の中心部に位置しており、総湯や伝統工芸施設へのアクセスが良いことも実用的なメリット。加賀温泉郷の中心で観光の拠点にしたい方には特に向いている宿です。
加賀観光ホテル(片山津温泉)
片山津温泉に泊まりたいなら、加賀観光ホテルが候補の一つです。「夢湯パーク」と名付けられた22種類のお風呂は、屋内・屋外合わせてバラエティ豊富で、温泉めぐりだけで半日過ごせるという口コミも。湖上から見える白山連峰の眺望が評判で、晴れた日には格別の景色が楽しめます。
柴山潟の湖畔という立地を活かしたロケーションも魅力で、宿から湖畔の遊歩道を散策しながら朝の空気を楽しむという過ごし方が口コミで支持されていました。料理はバイキングを中心としたプランが多く、コストパフォーマンスの面でも好評です。
加賀温泉観光の見どころ詳細
1泊2日の旅に組み込みたい観光スポットを、もう少し詳しくご紹介します。加賀温泉エリアは「温泉に入るだけ」でも十分楽しいのですが、せっかく来るなら文化・自然・食を組み合わせた旅にしてほしいと思います。
鶴仙渓の見どころと最適な季節
山中温泉を流れる大聖寺川沿いに続く鶴仙渓は、加賀温泉観光のハイライトと言っても過言ではないスポットです。1.3kmの遊歩道を歩いて30〜40分程度。渓谷に架かる「こおろぎ橋」「あやとりはし」など、個性的な橋を渡りながら散策できます。
特に春の新緑と秋の紅葉シーズンは、渓谷の緑・赤・橋の木造の質感が重なって写真映えする景色が広がります。初夏の蛍の季節も、地元の方に密かに人気があると聞きました。50件以上の口コミの中で「鶴仙渓が一番印象に残った」という声が多く、外せないスポットです。
加賀伝統工芸の体験
加賀温泉エリアは九谷焼・山中漆器・加賀友禅など、日本を代表する伝統工芸の産地です。「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」では、複数の工芸体験を一カ所でできるため、時間が限られる旅行者にとって便利な施設です。
体験メニューは事前予約なしで参加できるものも多く、九谷焼の絵付け体験は特に人気が高い。完成した作品は後日自宅に届けてもらえるサービスもあります。旅の記念として一つ作ってみるのも楽しいと思います。
温泉地の総湯(共同浴場)めぐり
加賀温泉郷の各温泉地には、地元の方も利用する「総湯」と呼ばれる共同浴場があります。観光客にも開放されており、宿の温泉とは異なる「地域の温泉文化」に触れられる場所です。入浴料はリーズナブルで、気軽に立ち寄れます。
山代温泉の総湯は2010年にリニューアルされ、歴史的な意匠を残しつつ現代的に整備された建物が印象的。山中温泉の総湯「菊の湯」は男女で異なる建物になっている珍しい形式で、建物の雰囲気も見どころの一つです。
加賀温泉で体験できるグルメとショッピング
加賀温泉の観光では、温泉と自然だけでなく、食と買い物の楽しみも見逃せません。ここでは1泊2日の旅でぜひ体験してほしいグルメとショッピングの情報をご紹介します。
加賀の郷土料理と名物グルメ
石川県・加賀エリアの食文化は、「加賀料理」と呼ばれる独自のスタイルを持っています。地元産の野菜や山菜を使った料理、日本海の新鮮な魚介……と、北陸ならではの食材が揃っています。蟹(カニ)シーズン(11月〜3月)はズワイガニの解禁に合わせて加賀を訪れる旅行者も多く、温泉と蟹料理のセットは加賀の冬旅行の定番です。
加賀温泉エリアの飲食店では、魚介を中心とした会席料理が楽しめます。地元の市場や道の駅では、地産の野菜や海産物を直接購入することもでき、旅行の食体験の幅が広がります。
加賀の伝統工芸品をお土産に
加賀温泉観光のお土産として、九谷焼・山中漆器・加賀友禅は代表格です。ゆのくにの森や温泉街の土産店では、手ごろなサイズの工芸品も多く揃っています。少し本格的なものを探したいなら、山中温泉や山代温泉の工房に直接足を運ぶと、職人から作品の説明を聞きながら選べることもあります。
加賀温泉1泊2日に関するよくある質問
:::faq
Q. 加賀温泉は1泊2日では時間が足りないですか?
A. 1泊2日で全部の温泉地を回ろうとすると少し慌ただしいですが、2〜3カ所に絞れば十分楽しめます。初回訪問なら山中温泉か山代温泉どちらかに絞って宿泊し、もう一方の温泉地を日帰り観光するスタイルがおすすめです。
:::
:::faq
Q. 車がなくても加賀温泉は観光できますか?
A. できます。加賀温泉駅を起点とする周遊バス「キャンバス」が各温泉地を結んでおり、1日乗り放題券(2026年4月時点の料金は公式で確認ください)を使えばバスで十分周れます。鶴仙渓の遊歩道も徒歩で楽しめます。
:::
:::faq
Q. 加賀温泉のベストシーズンはいつですか?
A. 春(4〜5月)の新緑と鶴仙渓、秋(10〜11月)の紅葉が特に人気。冬の雪景色の温泉街も風情があります。夏は蛍シーズンや海水浴と組み合わせた旅行も可能です。どの季節も楽しめますが、紅葉シーズンは特に混み合うため、早めの予約をおすすめします。
:::
:::faq
Q. 加賀温泉から金沢への日帰り観光は可能ですか?
A. 北陸新幹線で金沢〜加賀温泉間は約20分(2026年4月時点)。加賀温泉に宿泊して金沢を日帰り観光するプランも十分現実的です。ただし金沢も見どころが多いので、金沢をじっくり楽しみたいなら別途宿泊を検討してください。
:::
まとめ:加賀温泉1泊2日の旅を満喫するために
加賀温泉1泊2日観光のポイントをまとめます。山代・山中・片山津・粟津の4つの温泉地は、それぞれ異なる魅力を持っています。全部を詰め込もうとせず、2〜3カ所に絞って「ここで過ごす」という時間を大切にするのが、加賀温泉を一番楽しむコツだと思います。
宿泊先は訪れたい温泉地に合わせて選ぶのがベスト。渓谷美と高級感を求めるなら山中温泉 花紫、山代温泉エリアを拠点にするならゆのくに天祥、柴山潟の景色を楽しむなら加賀観光ホテル、とそれぞれに特徴があります。
北陸新幹線の延伸で以前より格段にアクセスが良くなった今が、加賀温泉を訪れる絶好のタイミング。楽天トラベルで空き状況を確認しながら、旅の計画を立ててみてください。
ピックアップ記事




コメント