層雲峡の秋旅行は、北海道の中でも「とにかく早く紅葉を見たい」人にぴったりのエリアです。正直、北海道の紅葉といえば真っ先に思い浮かぶのは知床や定山渓でしたが、調べてみて衝撃でした。層雲峡は、日本で最も早く紅葉が始まる場所のひとつ。9月上旬から黒岳の中腹が色づき始め、10月にはふもとの温泉街まで一気に錦色になります。
柱状節理の絶壁、轟音を立てて落ちる二本の滝、湯けむりの上がる温泉街。これが標高差わずか数百メートルの中に凝縮されているのが層雲峡の魅力です。2026年4月時点の情報をもとに、層雲峡の秋を最大限に楽しむための観光・宿泊・モデルコースを詳しくまとめました。
層雲峡の秋旅行が今おすすめな3つの理由
層雲峡は北海道上川郡上川町、大雪山国立公園の中にある渓谷温泉地です。秋に行くべき理由は、紅葉の早さとロケーションのコンパクトさにあります。
日本一早い紅葉を9月上旬から楽しめる
層雲峡を背にそびえる黒岳(標高1,984m)は、日本でいちばん早く紅葉が始まる山として知られています。9月上旬には標高の高い七合目から色づきはじめ、9月中旬には黒岳ロープウェイで上がれる五合目(標高1,520m)が見頃に。9月下旬から10月上旬にはふもとの温泉街まで紅葉前線が下りてきます。
本州の紅葉が11月という時期に、こちらは「もう紅葉終わりかけ?」というほど早い。気になって調べてみたんですが、9月のシルバーウィーク前後にちょうどピークを迎えることが多く、連休利用と相性がいい場所です。本州ではまだ半袖を着ているような9月に、紅葉と温泉が同時に楽しめるのは、北海道でも層雲峡ぐらいです。
滝・断崖・温泉が一気にまわれるコンパクトさ
層雲峡の魅力は、見どころが半径3〜4キロの中にぎゅっとまとまっていることです。温泉街から車で5分以内に銀河の滝・流星の滝、10分以内に大函・小函の柱状節理。黒岳ロープウェイ乗り場は温泉街のど真ん中。これだけ密集しているので、移動の疲れが少なく、1泊2日でも十分満喫できます。
レンタカーを借りなくても、温泉街発着のシャトルバスや徒歩で多くのスポットがまわれるのも、車の運転が苦手な方には嬉しいポイント。観光・温泉・グルメの三拍子をこんなにコンパクトに楽しめる場所は、なかなかありません。
ハイシーズンの混雑が落ち着いて静かに楽しめる
北海道の観光ピークは7〜8月の夏と、12〜2月のスノーリゾートシーズン。秋は両者の谷間に位置するため、宿泊料金もハイシーズンよりは抑えめで、ロープウェイの待ち時間も短めです。紅葉の見頃週末は混みますが、それでも夏の旭山動物園や冬のニセコ周辺と比べると、ずっと静か。
個人的には、混雑で疲れる旅行が好きじゃないので、紅葉ピークの平日や前後の週に行くのが正解だと思っています。早起きして黒岳ロープウェイの始発に乗れば、まだ人が少ない山頂で雲海と紅葉のコラボが見られる確率も上がります。
紅葉が美しい層雲峡おすすめ観光スポット
層雲峡の観光は「上から見る」と「下から見る」の組み合わせで楽しむのがコツです。標高の高い黒岳ロープウェイから見下ろす紅葉と、渓谷から見上げる断崖や滝で、まったく違う表情の秋景色が楽しめます。
黒岳ロープウェイ — 標高1,520mから望む紅葉の絨毯
黒岳ロープウェイは層雲峡温泉街から徒歩圏内に乗り場があり、約7分で五合目(標高1,300m)まで上がれます。さらにペアリフトを乗り継ぐと七合目(標高1,520m)に到達。眼下には針葉樹の緑、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄が織りなす紅葉の絨毯が広がります。
9月中旬から10月上旬の運行時間が早朝から延長される時期があり、雲海と紅葉を同時に狙うフォトトリップとしても人気です。標高1,500m超は本州の3,000m級と同じ気候帯なので、9月中旬でも吹く風はかなり冷たい。フリースやウインドブレーカーは必須です。最新の運行時間・料金・特別運行情報は黒岳ロープウェイ公式サイトでご確認ください。
ロープウェイから先、リフトに乗らずに歩いて七合目まで行くトレッキングコースもあります。所要約30分で、紅葉に包まれながら歩く時間は格別。ただし登山靴推奨で、雨天時は滑るので注意が必要です。
銀河の滝・流星の滝 — 双瀑台から見る2本の名瀑
銀河の滝(落差約120m)と流星の滝(落差約90m)は、層雲峡を代表する2本の滝で、日本の滝百選にも選ばれています。「銀河」は細く繊細に流れ落ちる女滝、「流星」は太く豪快な男滝。並んで見られる「双瀑台」と呼ばれる展望スポットがあり、片道15分ほどの遊歩道で登れます。
秋は滝の周辺の木々が紅く染まり、白い水しぶきと紅葉のコントラストが格別です。滝つぼ近くまで近づける駐車場(双瀑台駐車場)から見上げる迫力もすごいですが、双瀑台まで登ると2本の滝が一枚の絵におさまる構図で写真が撮れます。所要時間1時間程度なので、黒岳ロープウェイのあとに立ち寄りやすい。
大函・小函 — 柱状節理の絶壁
大函・小函は、層雲峡の柱状節理を間近で見られるスポットです。約3万年前の大雪山の噴火で形成された溶結凝灰岩が冷えて固まる過程でできた、五角形・六角形の柱が垂直にそびえる景観は迫力満点。「大」と「小」の2つのエリアがあり、駐車場からそれぞれ歩いてアクセスできます。
秋は紅葉した木々と灰白色の岩肌のコントラストが美しく、写真好きには外せないスポット。ただし、上からの落石対策で一部立入規制があるエリアもあるので、現地の案内表示に従ってください。バスでアクセスする場合は本数が少ないので、レンタカーかタクシーが便利です。
大雪森のガーデン — 旭岳麓の癒しスポット
層雲峡から車で約30分の上川町中心部にある「大雪森のガーデン」は、北海道ガーデン街道の起点になっている広大な庭園です。秋は紅葉した木々と最後に残る秋の花々が静かに調和し、層雲峡の渓谷とは違う「平地の秋」が楽しめます。園内のレストランでは地元産野菜を使った料理が食べられて、観光の合間のランチに最適。
10月下旬以降は閉園期間に入るため、訪問前に営業日カレンダーを公式サイトでチェックしてください。営業期間中は園内をゆっくり1〜2時間散策できます。
秋ならではの楽しみ方とアクティビティ
紅葉スポットを巡るだけでももちろん満足できますが、秋の層雲峡には、それ以外にも組み合わせたい楽しみ方があります。
紅葉とあわせて入りたい温泉
層雲峡温泉は、源泉温度が高く湯量も豊富な単純温泉が中心。アルカリ性で肌当たりがやさしく、湯上がりがすべすべになると評判です。温泉街には複数の宿泊施設のほか、日帰り入浴を受け付けている宿もあります。日帰り温泉の代表格である「黒岳の湯」は温泉街の中心にあり、紅葉散策の合間に立ち寄りやすい。
紅葉と一緒に楽しむなら、露天風呂のある宿を選ぶのが正解。たとえば層雲峡温泉 朝陽リゾートホテルでは、7階の高台にある露天風呂から層雲峡の渓谷景色を見下ろしながらお湯に浸かれます。9月の夜に露天風呂から見上げる星空は、本州の都市部では絶対に味わえない透明感です。
紅葉ライトアップと夜の散策
層雲峡の秋は、紅葉シーズンに合わせて「層雲峡もみじ谷」のライトアップが行われる年があります(実施有無は年によって異なるため公式サイトで要確認)。日中の紅葉とは違う、影が深く色がより鮮やかに浮かび上がる演出は、写真好きの間でも人気です。
ライトアップ会場までは温泉街から徒歩圏。夜はかなり冷え込むので、ダウンや厚手のジャケットが必要です。ライトアップの帰り道に温泉に直行できるのが、温泉街に泊まる秋旅の最大の特権です。
秋の味覚と地元グルメ
層雲峡周辺は、上川町の地酒「上川大雪」、層雲峡名物のラーメン、近隣で獲れるきのこや山の幸など、秋ならではの食材が魅力です。温泉宿の夕食では、十勝牛や羊肉、ジンギスカン、地元の鮭・ホッケなどを使った料理がテーブルに並びます。バイキングタイプの宿が多く、いろいろな味を試せるのも魅力。
外食派には温泉街の食堂や居酒屋もおすすめ。ラーメンや海鮮丼など、地元価格で楽しめます。寒い夜にあったかいラーメンをすするのは、秋旅の小さな贅沢です。
層雲峡 秋旅行で泊まりたいおすすめホテル4選
層雲峡温泉のホテルは、温泉街の徒歩圏に集中していて、どこも黒岳ロープウェイ・滝・グルメスポットへのアクセスが良いのが特徴です。秋の紅葉シーズン週末は早く埋まるので、日程が決まったら早めの予約がおすすめです。
層雲峡温泉 朝陽リゾートホテル — バイキングと露天風呂が評判
層雲峡温泉 朝陽リゾートホテルは、ヨーロッパアルプスの山小屋風リゾートをコンセプトにしたホテルで、層雲峡温泉のなかでもとくに大型の宿です。バイキング形式の食事は品数が多く、口コミでは「これで本当にこの値段?」というコスパ評価が目立ちます。アルコール飲み放題のプランがあるのも人気の理由のひとつ。
温泉は「天空露天風呂 朝陽山」を含む複数の浴場を備え、紅葉シーズンには露天から渓谷の色づきを見下ろせます。家族・友達同士・カップル、いずれの旅でも使いやすいバランス型の宿。
層雲峡観光ホテル — 渓谷ビューの大露天風呂が自慢
層雲峡観光ホテルは、家族で楽しめる大きな露天風呂が特徴の宿です。源泉かけ流しの温泉と、層雲峡の渓谷景色を眺められる露天風呂は、紅葉シーズンに特別な体験を与えてくれます。お部屋からの眺望もよく、客室タイプによっては紅葉した山々をベッドから眺められる部屋も。
食事はバイキングで、北海道の食材をたっぷり使ったメニュー。シニア層から子連れファミリーまで、幅広い年代にバランスよく対応している印象です。送迎バスを利用すれば、車がない人でも訪れやすい立地。
層雲峡マウントビューホテル — 渓谷を見下ろす絶景客室
層雲峡マウントビューホテルは、温泉街の高台に立地し、客室からの眺望が魅力の宿です。客室タイプによっては層雲峡の渓谷を一望でき、紅葉シーズンは「窓を開けるたびに息をのむ」という口コミが目立ちます。露天風呂・大浴場ともに広く、ゆったりとお湯に浸かりたい人向け。
食事はバイキング形式で、北海道の旬食材を中心に提供。料金帯は層雲峡の中ではリーズナブル寄りで、コスパ重視で選びたい人に向いています。一人旅・カップル・友達旅など、用途を選ばず使いやすいのも好印象。
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層雲峡温泉 湯元 銀泉閣 — 源泉100%かけ流しの本格派
層雲峡温泉 湯元 銀泉閣は、層雲峡で唯一「自家源泉100%かけ流し」を24時間提供する宿です。複数の泉質を楽しめる湯処は、温泉好きなら一度泊まる価値あり。BBHホテルグループに加盟していて、貸切風呂の利用やコーヒー・手作りデザートのウェルカムサービスなど、料金以上の満足感が得られると評判。
客室は和室・和洋室を中心にバリエーション豊富で、一人旅から家族旅行まで対応。JR上川駅からバスで約30分というアクセスの良さも魅力です。「シンプルだけど温泉の質が圧倒的」という方向の宿選びをしたい人に向いています。
秋の層雲峡へのアクセスと持ち物
層雲峡へのアクセス方法と、秋ならではの持ち物・服装のポイントをまとめました。9月でも標高が高い場所はかなり寒いので、装備をきちんと整えるのが快適に楽しむコツです。
札幌・旭川・新千歳からのアクセス
新千歳空港・札幌方面から層雲峡までは、車で約3時間(道央道・旭川紋別道経由)。旭川駅・旭川空港からは車で約1時間20分、バスでも90分前後でアクセスできます。最寄駅はJR石北本線の上川駅で、駅前から道北バス層雲峡行きが出ていて約30分。本数は限られているため、事前に時刻表をチェックしてください。
関東・関西から日帰りは現実的ではないので、最低でも1泊。札幌や旭川とセットで2泊3日にすると、移動の余裕が生まれて疲れが少ないです。
公共交通とレンタカーどちらが便利?
運転に慣れている人は、断然レンタカーがおすすめです。大函・小函や大雪森のガーデンなど、公共交通でのアクセスが難しいスポットも自由にまわれます。旭川駅前や旭川空港でレンタカーを借りる人が多く、層雲峡まで自走するパターンが王道。
運転が苦手・しない場合は、温泉街と黒岳ロープウェイ・滝までは徒歩や送迎バスで十分まわれます。観光ハイヤーや現地ツアーを上手に活用すれば、レンタカーなしでも紅葉スポットを網羅できます。たとえば湯元 銀泉閣のような送迎付きの宿を選ぶと、車なしでも安心です。
持ち物・服装の注意(防寒)
9月の層雲峡は本州の11月並みに冷えます。とくに黒岳ロープウェイで五合目以上に上がる場合は真冬並み。温泉街の朝晩も10度を切ることが多いので、フリース・ダウンジャケット・薄手のニット帽・手袋は必須レベルです。
持ち物チェックリスト:防寒着(フリース・ダウン)/薄手ニット帽・手袋/歩きやすい靴(できればトレッキングシューズ)/レインウェア/カメラ(紅葉撮影用)/モバイルバッテリー(屋外で電池消費が早いため)/2026年4月時点で必要な観光地・施設の予約状況は公式サイトで最新情報をご確認ください。
層雲峡 秋旅行 1泊2日モデルコース
週末1泊2日で層雲峡の秋を満喫するためのモデルコースを紹介します。札幌・旭川を起点に、移動時間に余裕を持ったプランです。
1日目 — 黒岳ロープウェイと滝めぐり
朝、旭川駅または旭川空港でレンタカーをピックアップ(約1時間20分)。10時頃に層雲峡温泉着。ホテルに荷物を預けて黒岳ロープウェイへ。ロープウェイとリフトを乗り継いで七合目まで上がり、紅葉の絨毯を眼下に1〜2時間ほど散策。
下山後はランチを温泉街のレストランで。午後は車で銀河の滝・流星の滝を見て、双瀑台まで往復1時間。その後、大函・小函をドライブで通過して柱状節理を堪能。夕方ホテルにチェックインして、温泉でひと休み。夕食はホテルのバイキングで北海道の秋の味覚を楽しみます。夜は紅葉ライトアップ(実施期間のみ)に出かけ、再び露天風呂で1日を締める。
2日目 — 大雪森のガーデンと温泉でのんびり
朝、ゆっくり朝食をとって、黒岳の湯(温泉街中心の日帰り温泉)でひと風呂。チェックアウト後に大雪森のガーデンへ車で約30分。園内をゆっくり1〜2時間散策し、レストランでランチ。
その後、層雲峡から旭川に戻り、旭山動物園や旭川駅周辺の旭川ラーメン名店で立ち寄ってから帰路に。たとえば朝陽リゾートホテルのような大型宿に泊まると、チェックアウト後も温泉や売店をゆっくり利用しやすいので、2日目を急がずに過ごせます。
層雲峡 秋旅行 Q&A
層雲峡の秋旅行を計画している人からよく出る疑問をまとめました。
紅葉のベスト時期は?
黒岳の山頂・七合目周辺は9月中旬、五合目(ロープウェイ終点)が9月下旬、ふもとの温泉街は9月末〜10月上旬がピークです。標高差を利用して長く楽しめるので、9月中旬から10月中旬の間ならどこかで必ず紅葉に出会えます。シルバーウィーク前後は混むので、可能なら9月平日や10月第1週の平日を狙うのがおすすめ。最新の紅葉情報は層雲峡観光協会の公式サイトで毎週更新されるので、出発前にチェックを。
雨の日でも楽しめる?
雨の日は黒岳ロープウェイの眺望が望めない場合がありますが、銀河・流星の滝はむしろ雨で水量が増して迫力が増すこともあります。屋根のある観光施設としては「層雲峡ビジターセンター」「層雲峡温泉の日帰り入浴」がおすすめ。雨天プランとして、ガッツリ温泉に浸かって読書や温泉宿の館内施設をゆっくり楽しむのも、秋ならではの過ごし方です。
1人旅でも大丈夫?
層雲峡温泉は1人旅プランを用意している宿が複数あります。温泉街もコンパクトで、夜歩いても安心感があります。一人での食事はホテル内のバイキングが楽で、隣を気にせず好きなものを取って食べられます。楽天トラベルで「お一人様」プランを絞り込んで検索すると、1人で泊まりやすい宿が見つかります。
まとめ — 層雲峡の秋は「もう紅葉終わったの?」と聞かれる早さが魅力
層雲峡の秋旅行は、北海道の中でもとくに紅葉のスタートが早く、9月のシルバーウィーク前後にしっかり見頃を迎えるのが最大の特徴です。本州の人がまだ「もう少し涼しくなったら紅葉狩りに行こう」と話している時期に、こちらでは黒岳の頂上が真っ赤に染まっているという、ちょっとしたタイムスリップ感があります。
滝・断崖・温泉・グルメが半径数キロにまとまったコンパクトさも、層雲峡ならでは。1泊2日でも十分満喫でき、宿の選び方ひとつで「眺望重視」「コスパ重視」「温泉の質重視」とテイストを変えられます。秋の北海道で、できるだけ早く紅葉を見たい方には、ここを真っ先に候補にしてほしい場所です。
宿泊プランの予約は楽天トラベルで検索すると、紅葉シーズンの空室状況や特典付きプランを一覧で比較できます。9月のシルバーウィーク前後は早めに埋まるので、日程が決まったらすぐに予約するのが安心です。最新の料金・空室状況は楽天トラベルの公式サイトでご確認ください。
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