「別所温泉でオーシャンビューの宿を探してます」と友達に言われたとき、正直、ちょっと言葉に詰まりました。
気になって調べてみたんですが、別所温泉は長野県上田市の山の中にある温泉地。海なし県の代表とも言われる長野県のなかでも、特に山ふところに抱かれた立地です。つまり、オーシャンビューは物理的に不可能なんですよね。
ただ、ここで「じゃあダメか」と諦めてしまうのは早すぎます。別所温泉には海の代わりに、塩田平の田園と上信越の山並みを一望できる「ビュー」がたしかにあります。海とは違う、深呼吸したくなるような景色。今回は楽天トラベルの掲載宿から、眺望に強い5軒を選んで紹介します。
別所温泉に海はない。でも「絶景の宿」はある
最初に大事なことを書いておきます。別所温泉でオーシャンビューを期待するのは、地理的に無理です。長野県は内陸の県で、別所温泉は標高約570mの山あい。塩田平の南西、独鈷山系のふもとに広がる集落で、最寄りの海まで100km以上離れています。
「え、じゃあ検索しても出てこないわけだ」と思いますよね。正直、私も最初は混乱しました。ただ、別所温泉が「信州の鎌倉」と呼ばれる歴史エリアで、塩田平を見下ろす高台の宿が多いことを知ってからは、視点が変わりました。
海はないけれど、田園と山並みを見渡せる露天風呂や、夜は星空、昼は新緑や紅葉が広がる眺望。これは、海が見える宿とは別ジャンルの贅沢です。50件くらいの口コミを読んでみたんですが、「景色に癒された」「夕焼けが美しい」というコメントが本当に多くて、これは本物だなと感じました。
宿選びでは「楽天トラベル」で「別所温泉」と検索し、眺望や露天風呂のキーワードで絞り込むのが効率的です。希望に近い宿を見つけたら、口コミ欄を必ずチェックしてください。
中松屋旅館|7階の展望風呂から塩田平を見下ろす
オーシャンビューの代わりに、私が一番おすすめしたいのが別所温泉 旅館 中松屋です。
ここの何が良いって、7階に展望露天風呂があるんですよね。湯につかりながら塩田平の田園と、上信越国立公園に連なる山並みが見渡せます。標高570mの温泉街、さらにそこから建物の7階分の高さなので、視界の抜け方がぜんぜん違う。
口コミでは「夕方の景色が最高」「朝風呂の眺めで一日が始まる贅沢」という声が並んでいました。個人的には、海の水平線とは違うけれど、稲穂の海と山の稜線が織りなす景色って日本の原風景という感じで、心がほどけていく感覚があります。
源泉かけ流しの湯量も豊富で、別所温泉の特徴である硫黄成分の柔らかいお湯をしっかり楽しめます。料理は信州の食材を使った会席で、夕食・朝食ともにバランスがいい印象。料金は時期によって変動しますが、2026年5月時点で1泊2食付き2万円前後のプランが中心です。最新の空室状況や料金は公式の宿泊ページで確認してください。
夫婦や友人2人での1泊旅にちょうど良い規模感の宿で、「海じゃないけど、十分すぎる景色」を求めるならまずここを検討してほしいです。
旅館花屋|登録有形文化財の大正浪漫宿で歴史と眺望を両取り
別所温泉 旅館 花屋は、登録有形文化財に指定された宿です。6500坪の広大な敷地に大正浪漫の建物が点在していて、宿の中を歩くだけでもう非日常。
ここは厳密にいうと「絶景眺望」というよりは「日本庭園と歴史的建築の風情」を楽しむ宿。露天風呂付き特別室や離れ客室が用意されていて、客室から望むのは手入れの行き届いた庭園と、季節の樹木。海の解放感とは方向性が違いますが、別ベクトルでの「景色のごちそう」がここにはあります。
源泉かけ流し100%の風呂が3か所あって、大理石風呂・若草風呂・露天風呂を順番に巡るのが楽しみ方の定番。私が口コミを読んでいて「これは行きたい」と思ったのは、夜の宿内ライトアップ。歴史的建造物が幻想的に照らされる時間帯は、写真好きの方は必ず満足するはずです。
ハネムーンや記念日、両親へのプレゼント宿としても評価が高く、1泊2食付き3万円台〜のプライス帯が中心。海が見えないことを差し引いても、ここに泊まる体験そのものが価値、というタイプの宿です。
上松や|6種の源泉かけ流し風呂で湯めぐり気分
「景色も大事だけど、お湯重視で行きたい」というタイプの方には、信州別所温泉 旅宿 上松やがぴったり。
6種類の源泉かけ流し風呂が館内にあって、加水・加温なしの本物のお湯を楽しめます。男女別の大浴場・露天風呂に加えて、雰囲気の違う湯船を順番に体験できるので、湯めぐり気分が館内で完結する仕組み。
別所温泉のお湯は、ぬるっとした手触りが特徴の単純硫黄泉。肌触りが本当に柔らかくて、湯上がりはしっとり。口コミでも「肌がツルツルになった」というコメントが目立ちました。
立地は温泉街の中心に近く、宿を起点に北向観音や安楽寺の国宝八角三重塔まで徒歩で巡れます。海のかわりに「日本最古級の塔」を眺めるのも、別所温泉ならではの体験。1泊2食付き1万5千円台〜のプランもあって、コスパで選ぶならここが筆頭候補です。
かしわや本店|北向観音すぐ隣で参拝とパワースポットを味わう
別所温泉 観音様となりの宿 かしわや本店は、その名のとおり北向観音堂のすぐ隣に建つ宿。全12室の小規模高級旅館で、書院造りの粋を凝らした上質な空間が広がります。
何が特別かというと、北向観音堂は厄除けで有名なパワースポットで、善光寺と対をなす存在として古くから参拝者が絶えない場所。チェックイン後にすぐ参拝できる距離感は、ほかの宿にはない強みです。早朝のまだ観光客が少ない時間に参拝できるのも、隣に泊まる人だけの特権。
客室からは中庭や境内方面が望め、海の景色とはまったく違う「祈りの景色」が広がります。スイッチが入った瞬間というか、口コミで「夜の静寂と朝のお勤めの音で心が整う」というコメントを見たとき、「これは別所温泉の本質だ」と感じました。
料理は信州の旬を活かした会席で、夕食を個室食事処でゆっくり味わえるプランが人気。料金は1泊2食付き3万円台〜が中心で、特別な記念日や、自分を大事にしたい一人旅にも合う宿です。海じゃない、神社仏閣がそばにある宿。これは別所温泉でしか得られない体験です。
玉屋旅館|信州プレミアム牛と里山の景色を味わう中規模宿
信州別所温泉 玉屋旅館は、料理に強みを持つ宿。メインの一品が信州プレミアム牛肉の温石焼きで、熱した石の上で自分のペースで焼き上げる演出が楽しい。
部屋からの景色は、温泉街の坂道と里山の稜線。派手な絶景ではないけれど、夕暮れに屋根の連なりが赤く染まる時間帯はじんわり染みる眺めです。50件くらい口コミを読んでみたんですが、「料理の満足度が異常に高い」という共通の声が印象に残りました。料理重視派なら有力候補。
館内の温泉も別所温泉の良質な湯を引いていて、ぬるっとした硫黄泉らしい肌触りを楽しめます。中規模の宿なので、家族3〜4人での宿泊や、女子旅グループでの利用にも対応しやすい客室タイプが揃っているのも便利。
1泊2食付き2万円前後〜の価格帯で、「景色は控えめでも料理で満足したい」というニーズに刺さる宿です。アクセスは上田駅から上田電鉄別所線で約30分、別所温泉駅から徒歩圏なので、車がない旅行でも安心。
別所温泉で「景色のいい宿」を選ぶときの3つの視点
5軒紹介しましたが、最後にどう選ぶかをまとめます。
1つめは「眺望そのもの」を最優先するなら、中松屋の7階展望風呂が最も視界が抜けます。塩田平の田園と山並みのコントラストは、海とは違う日本の原風景。
2つめは「歴史と建築」を楽しむなら、花屋の登録有形文化財建築か、かしわや本店の北向観音至近立地。景色というよりは「滞在体験そのもの」が記念に残ります。
3つめは「コスパと湯量」で選ぶなら、上松やの6種の源泉かけ流し。1万5千円台のプランもあって、温泉そのものを満喫したい人に合います。
オーシャンビューが見たくて検索してきた方には、できれば一度視点を切り替えてみてほしいです。長野県の山岳温泉地にはここにしかない景色がある。塩田平を見下ろす露天風呂で、海とは違う種類の解放感を味わってみてください。最新の空室・料金は、楽天トラベルの別所温泉ページで確認してから予約に進むのが安心です。
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