琵琶湖って、ただの大きな湖だと思われがちですが、じつは滋賀県の面積の6分の1を占める日本最大の湖。一周するなら車で約3〜4時間、湖岸沿いには国宝のお城、城下町、絶景のビーチ、温泉、並木道、神秘的な鳥居まで、2泊3日でも回りきれないくらい見どころが詰まっています。
でも、せっかく滋賀に来たなら、一気に全部回るより「南湖エリア」と「北湖エリア」をそれぞれじっくり味わう方が絶対に楽しい。私もこの記事を準備しながら改めて気づいたのですが、琵琶湖は「観光地」というより「滋賀県の暮らしそのもの」の中に溶け込んでいて、スピード勝負の旅には向いていないんですよね。
この記事では、2泊3日で琵琶湖を無理なく堪能できるモデルコースを、2026年4月時点の情報をもとに組み立てました。南湖のホテルに1泊、北湖のホテルに1泊して、観光地・絶景・グルメ・温泉をバランスよく体験できる構成です。最新の料金や営業時間は各公式サイトでご確認ください。
琵琶湖2泊3日プランの全体像と回り方のコツ
琵琶湖は南北に細長い形で、南湖(大津側)と北湖(高島・長浜側)で観光地の性格が大きく違います。モデルコースを組むときには、この2つのエリアを1泊ずつに分けるのがおすすめ。以下がプラン全体の骨組みです。
1日目:南湖(大津・近江八幡)でスタート
初日は京都から新快速で大津入り、大津港〜ミシガン船クルーズ、近江八幡の八幡堀や水郷めぐりを観光して、大津(おごと温泉)に1泊。大阪・京都から最もアクセスが良いエリアで、観光地のコンパクト感も高いので、午前到着ならゆっくり回れます。
2日目:北湖(彦根・長浜・メタセコイア並木)へ
2日目はレンタカーで北上。彦根城見学、長浜の黒壁スクエア散策、メタセコイア並木のドライブを組み込んで、高島や長浜で1泊。北湖エリアは「景色の美しさ」が際立つエリアで、車窓からの景観を楽しめるのが最大の魅力です。
3日目:西岸(白鬚神社)を巡って帰路へ
最終日は西岸を南下して、湖に浮かぶ鳥居で有名な白鬚神社、湖西エリアのカフェに寄って、京都方面に戻るルート。朝の白鬚神社は参拝者も少なく、幻想的な写真が撮りやすい時間帯です。午前中の観光で切り上げて、夕方までに関西主要駅に戻れるのでスケジュールに余裕があります。
この3日間の宿は、南湖側は琵琶湖ホテルや琵琶湖マリオットホテル、北湖側なら長浜や高島近辺の温泉宿を組み合わせるのが王道。楽天トラベルで琵琶湖エリアの宿を一覧で見ておくと、候補の比較がしやすいです。
1日目:大津港クルーズと近江八幡の町歩き
初日は琵琶湖の南側、大津と近江八幡を中心に観光します。京都駅から新快速で約10〜20分の立地で、関西圏からの旅なら午前中の出発でじゅうぶん回れる範囲です。
ミシガン船クルーズで琵琶湖を体感
大津港から出発する「ミシガン」は、琵琶湖観光の代名詞ともいえる外輪船。琵琶湖南湖を60分〜90分でクルーズするコースがあって、デッキから湖のスケール感を味わえます。船上ランチプランを選べば、お昼ごはんと観光を同時にこなせるので効率的。2026年4月時点で、60分クルーズは大人3,000円前後、90分ランチクルーズは6,500円〜(最新料金は公式でご確認ください)。
近江八幡の八幡堀と水郷めぐり
午後は近江八幡エリアへ。JR近江八幡駅からバスで15分の「八幡堀」は、かつての商業運河の風景をそのまま残したエリアで、時代劇のロケ地としても有名。石畳と白壁の蔵の町並みを歩くと、タイムスリップした気分になります。八幡堀から舟に乗る「水郷めぐり」は、葦原のあいだを進む約80分のクルーズで、特に春と秋がおすすめの時期です。
夜は琵琶湖ホテルで近江牛と温泉を
1日目の宿は、大津駅から徒歩約15分の琵琶湖ホテルが便利。全客室が琵琶湖ビューで、館内には天然温泉の大浴場・露天風呂があるのが最大の魅力。夕食は近江牛を使った会席料理やフレンチレストランがあって、1日目の締めにぴったり。観光してそのまま温泉に入れる動線が、旅の疲れをリセットしてくれます。
2日目午前:彦根城と城下町を半日かけて楽しむ
2日目は朝食後にチェックアウトして、レンタカーで北上。最初の目的地は、琵琶湖の東岸にある国宝・彦根城。日本に5つしかない国宝天守の1つで、江戸時代の姿をそのまま残す貴重な城です。
天守閣から望む琵琶湖の絶景
彦根城の最上階からは、琵琶湖・佐和山・彦根の町並みを一望できる360度のパノラマが広がります。天守内部の階段は極端に急で、足腰に自信のない人は少し要注意。所要時間は入場から見学まで1時間〜1時間半程度。2026年4月時点の入場料は、玄宮園とのセットで大人800円、小中学生200円(最新料金は公式でご確認ください)。
ひこにゃんに会えるタイミングをチェック
彦根城と言えば、全国的ご当地キャラクターの元祖「ひこにゃん」。登場スケジュールは日によって異なりますが、だいたい11時・13時・15時に彦根城博物館や天守前で登場することが多いようです。ひこにゃんファンは事前に公式サイトでその日の登場予定を確認して、スケジュールを組むのがおすすめ。
城下町の「夢京橋キャッスルロード」でランチ
彦根城の麓には「夢京橋キャッスルロード」という城下町風の商店街があって、ランチスポットが集中しています。近江牛のステーキ丼や、地元のうどん、スイーツも充実していて、観光の合間にふらりと寄れる雰囲気。近江牛バーガーなど、ここでしか食べられないご当地メニューもあるので、彦根城観光とセットで30〜60分の滞在を見込んでおくと良いです。
2日目午後:長浜の黒壁スクエアとメタセコイア並木
彦根から車で北へ約30分、長浜の黒壁スクエアへ向かいます。2泊3日プランのハイライトになる午後の観光を紹介します。
黒壁スクエアでガラス体験とカフェ巡り
長浜の「黒壁スクエア」は、明治時代の古民家を改装したガラス工房やカフェが集まるエリア。特に「黒壁ガラス館」は人気で、吹きガラス体験・とんぼ玉作り体験が人気です。体験時間は30分〜1時間、料金は2,500〜4,500円程度。カップル・女子旅・家族連れに絶妙に刺さるエリアで、2時間は欲しい場所。近隣には長浜城の歴史博物館もあるので、あわせて回ると効率的です。
マキノ高原のメタセコイア並木でドライブ
長浜から車で約1時間、琵琶湖の北西にあるマキノ高原の「メタセコイア並木」は、高さ10〜15メートルの木が2.4キロにわたって並ぶ、日本屈指の並木道。季節ごとに表情を変えて、春は新緑、夏は深い緑、秋は紅葉、冬は雪景色。どの季節でも絵になる場所で、ドライブしながら車窓から楽しめるのが魅力です。道の駅「マキノ追坂峠」で休憩するのも気持ちいい。
夜は琵琶湖マリオットホテルで湖畔リゾート気分
2日目の宿は、守山市の琵琶湖マリオットホテルがおすすめ。湖岸沿いに建つリゾートタイプのホテルで、テラスから琵琶湖を一望できます。マリオット系列ならではの館内施設(プール・スパ・レストラン)が充実していて、1日の観光疲れをリセットするのにぴったり。夕食はホテル内のレストランで近江牛や湖魚料理を楽しめます。
3日目:白鬚神社と湖西の絶景カフェ巡り
最終日は西岸を南下しながら、琵琶湖ならではの絶景スポットを巡って関西主要駅へ戻るルートです。
湖に浮かぶ鳥居・白鬚神社は早朝がベスト
琵琶湖と言えば、湖上に浮かぶ朱色の鳥居で有名な「白鬚神社」。湖西のJR近江高島駅から車で約5分、国道161号沿いに位置しています。早朝の6時〜8時がいちばん人が少なく、湖面に映る鳥居の写真が撮りやすいゴールデンタイム。境内から国道を渡った対岸から、湖に立つ鳥居を正面に捉える構図が定番です。2026年も人気の写真スポットで、SNS映え確実。
湖西のカフェでブランチタイム
白鬚神社の周辺には、湖畔を見渡せるおしゃれなカフェが点在しています。地元食材を使ったブランチプレートや、琵琶湖を眺めながらのコーヒーは格別。朝イチで神社参拝、そのあとカフェでゆっくり朝ごはん、という組み合わせが最終日の過ごし方として完璧。近江舞子や志賀エリアにも湖畔カフェが多いので、あらかじめ行きたい店を地図で確認しておくとスムーズです。
湖西道路経由で京都・大阪へ
白鬚神社から湖西道路を南下して、京都市内までは車で約1時間。午後3〜4時には関西主要駅に戻れるスケジュールなので、夕方の新幹線で帰路につくのにも余裕があります。楽天トラベルで琵琶湖エリアの宿を、旅行前にもう一度見直すと、帰りの電車内で「次は別のエリアに泊まってみよう」という次の旅のアイデアも湧いてきます。
琵琶湖旅で味わいたいグルメ3選
琵琶湖は観光だけじゃなくグルメも充実。2泊3日で必ず食べておきたい滋賀の味を紹介します。
日本三大和牛の1つ「近江牛」
近江牛は松阪牛・神戸牛と並ぶ日本三大和牛の1つ。400年の歴史を誇るブランド牛で、柔らかくきめ細かい霜降りが特徴です。近江八幡市街のレストラン「毛利志満」や、彦根城下の近江牛ステーキ店など、現地で食べられる名店も多数。ランチでも5,000円前後から、ディナーなら10,000円前後のコース料理がおすすめ。宿泊プランに近江牛が付いているホテルを選ぶと、お得に楽しめます。
琵琶湖の恵みを感じる「湖魚料理」
琵琶湖固有種の「ビワマス」、郷土料理の「鮒寿司」、新鮮な「ホンモロコ」など、琵琶湖ならではの湖魚料理も外せません。鮒寿司は好き嫌いが分かれる発酵食品で、挑戦派にはぜひ試してほしい一品。食べやすいのは塩焼きや天ぷらで、ビワマス料理は淡泊で上品な味わい。長浜や大津の老舗料亭で提供されています。
お土産に定番「赤こんにゃく」と「クラブハリエ」
滋賀土産の定番は、近江八幡名物の「赤こんにゃく」と、全国的に有名な「クラブハリエ」のバームクーヘン。クラブハリエは近江八幡本店で焼きたてが食べられる他、試食タイムもあって混雑必至の人気ぶり。時間に余裕があれば本店併設のカフェ「ラ コリーナ近江八幡」は、建築自体が見どころの話題スポットなので立ち寄る価値あり。
琵琶湖2泊3日の持ち物と実践的なヒント
最後に、琵琶湖を2泊3日で快適に旅するための実践的な持ち物と、季節別の注意点を整理します。
レンタカーは当日現地調達より事前予約が安い
琵琶湖一周はレンタカーがあると自由度が劇的に上がります。大津駅・京都駅・米原駅のいずれかで借りられて、当日現地調達より事前予約の方が2〜3割安い傾向。土日・連休は3週間〜1か月前の予約が安心です。公共交通だけで回る場合も、JR湖西線・湖東線の路線+バスで主要観光地は行けますが、メタセコイア並木はアクセスが不便なので要注意。
季節別の服装と持ち物
春(4〜5月)は日中暖かくても朝晩は冷えるので上着必須、夏(6〜9月)は湖周辺の虫対策スプレーと日焼け対策、秋(10〜11月)はメタセコイア並木の紅葉時期で混雑しやすい、冬(12〜3月)は湖西エリアで雪が降る日もあるのでスタッドレス必須、という季節性の特徴があります。季節を踏まえた旅程作りが、琵琶湖観光の満足度を左右します。
混雑を避けるなら平日か早朝
人気の彦根城・メタセコイア並木・白鬚神社は、土日や連休、紅葉シーズンは大混雑します。可能であれば平日に旅程を組むか、土日に行くなら早朝(8〜9時)を狙うのが鉄則。琵琶湖ホテルや琵琶湖マリオットホテルも、平日予約のほうが宿泊料金が3〜4割安いケースが多いので、スケジュール調整の余地があれば平日プランがお得です。
まとめ:琵琶湖2泊3日は「湖を挟んだ2つの物語」
琵琶湖を2泊3日で回ると、単なる観光以上の「滋賀の奥行き」が見えてきます。南湖側は京都・大阪からのアクセスと船や水郷の賑やかさ、北湖側は国宝のお城と壮大な自然と静寂。それぞれに全く違う顔があって、「琵琶湖の旅」は一度では味わい尽くせないんだと気づかされます。
このモデルコースはあくまでベースとして、当日の天気や気分に合わせてアレンジするのがおすすめ。白鬚神社で朝焼けを見るために宿の朝食をスキップする、メタセコイア並木に夕方合わせて日没を狙う、という具合に柔軟に動ける余裕を残しておくと、旅そのものがもっと深くなります。最新のお店の営業時間・ホテル料金は公式サイトで必ずご確認のうえ、楽天トラベルで琵琶湖エリアの宿を探してみてください。2026年の琵琶湖旅が、湖の大きさと同じくらい豊かな記憶になりますように。
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