山口県萩市、といえば明治維新の志士たちが歩いた城下町。そんな歴史の街が、春になると別の顔を見せてくれるのをご存じでしょうか。お城の石垣を背景に舞い散る花びら、2キロ近く続く川沿いの桜並木、遊覧船から眺める水面の花霞。正直に言うと、萩のお花見はもっと広く知られていい、そう思える名所のかたまりなんです。
今回この記事を準備するにあたって、萩市公式サイトのお花見カレンダー、観光協会の情報、現地の口コミをかなりの数読み込みました。なかでも驚いたのは「ミドリヨシノ」という萩にしかない桜の存在です。白い花びらに緑のガク、知らなければ見過ごしてしまうような桜なのに、一度知ってしまうと見に行きたくてたまらなくなる。そんな静かな魅力が、萩のお花見にはあります。
この記事では、2026年春の萩お花見スポットを、定番から穴場、遊覧船や夜桜、宿泊ホテルまで一気通貫でご紹介します。「どこから回ればいいかわからない」「混雑を避けたい」「せっかくだから泊まりでゆっくり楽しみたい」。そんな方に、行動に移せるガイドを届けられたらうれしいです。
萩のお花見が特別な理由 – 歴史×桜×希少品種の三拍子
全国どこにでも桜の名所はありますが、萩のお花見は他とはちょっと違います。ひとことで言うと「歴史の街に、この地でしか見られない桜が咲く」。これが萩の桜旅を特別なものにしてくれます。まずはこの土地の桜が持つ独自の魅力から押さえていきましょう。
萩でしか出会えない「ミドリヨシノ」の存在感
萩城跡指月公園に植えられている約600本のソメイヨシノの中に、たった1本だけ植わっている桜があります。それが「ミドリヨシノ」。花びらは純白、ガクの部分が緑色という珍しい品種で、山口県の天然記念物に指定されています。萩市以外で確認されていないといわれるこの桜、現地で向き合うと想像以上に独特の雰囲気を放っているそうです。
口コミを読んでいて印象的だったのは「桜マニアには密かに有名」という声。全国の桜好きの間では、一度は見ておきたい桜のひとつとして名前が挙がるらしいのです。ほんのり淡い緑がかって見える桜、という表現が何度も出てきて、それだけで想像が膨らみます。
派手さはありません。でもソメイヨシノのピンク色の中で、白に近い花と緑のガクがスッと立っている様は、静謐さすら感じさせるとのこと。萩の奥ゆかしさを象徴するような桜、と言ったら大げさでしょうか。
城下町の石垣と桜が重なる風景
萩の桜が格別なもうひとつの理由は、舞台装置がそのまま「世界遺産」ということ。萩城跡指月公園の石垣、萩城下町の白壁、堀内地区の武家屋敷。江戸時代の町割りがそのまま残る場所に、桜が加わる。日常から少し時間を巻き戻したような景色になります。
吉田松陰、高杉晋作、伊藤博文、桂太郎。この街を歩いた人たちの足跡が、今も道や建物として残っているのが萩という街の凄みです。桜の時期に訪れると、教科書で覚えた名前が、ぐっと立体的に感じられる。それも萩のお花見ならではの体験だと思います。
遊覧船というもうひとつの桜の楽しみ方
萩では「陸から眺める桜」だけでなく、「船から眺める桜」も楽しめます。萩八景遊覧船の桜観賞コースは、桜の開花時期だけ特別運航される期間限定プラン。橋本川の土手沿いに続く桜並木を、水面に近い視点から眺められます。
調べていてなるほど、と思ったのは「水鏡になった桜」という表現。風のない日は、川面に桜が映り込んで二重の桜並木になるそうです。陸からの景色、船からの景色、両方楽しむのが萩ならではのお花見スタイルだと感じました。桜の時期の萩を訪れるなら、楽天トラベルで早めに宿を押さえておくのがおすすめです。
萩城跡指月公園 – 600本のソメイヨシノとミドリヨシノの聖地
萩のお花見を語るなら、まずはここから。萩城跡指月公園は、萩市民にとっても観光客にとっても「桜といえばここ」という場所です。広大な敷地に約600本のソメイヨシノが咲き、園内にはミドリヨシノという萩だけの桜もあります。見どころが多すぎて、半日いても足りないくらい。
アクセスと見頃時期
JR東萩駅から車で約10分、東京方面からのアクセスなら萩・石見空港または山口宇部空港が玄関口になります。駐車場も複数あり、春の観光シーズンでも比較的停めやすいのがうれしいところ。2026年の萩城跡指月公園の桜の見頃は、例年通りなら3月中旬から3月下旬が中心です。
最新の開花情報は、萩市公式サイトが毎年公開する「萩の桜カレンダー」や日本気象協会tenki.jpで確認できます。桜は年によって開花時期が前後するので、旅行の2週間前くらいからこまめにチェックするのがおすすめです。例年の傾向としては、3月下旬の週末に満開を迎えることが多い印象でした。
ライトアップで夜桜も楽しむ
萩城跡指月公園では、例年3月下旬から桜のライトアップが行われます。石垣と桜が夜の闇に浮かび上がる光景は、昼とは別世界。口コミでも「昼も夜も絶対に両方見たほうがいい」という声が多く、欲張って両方行くのが正解のようです。
ライトアップの実施期間は開花状況によって調整されるため、最新情報は萩市観光協会の公式サイトで確認するのが確実。2026年も同様のライトアップが行われる予定なので、夜桜を楽しみたい方は宿泊プランで訪れるのが安心です。
指月公園のおすすめ滞在プラン
指月公園を楽しむなら、朝一番で訪れて人出が少ない中で桜と石垣をゆっくり眺め、昼は萩城下町でランチ、夕方にまた指月公園に戻ってライトアップ前の夕暮れ桜を楽しむ、というコースがおすすめです。宿泊するなら、笠山中腹から日本海を一望できる萩観光ホテルが人気です。会席料理と温泉でゆったりと桜旅の疲れを癒やせます。
橋本川の桜並木 – 約2kmに続く萩の春の風物詩
指月公園と並んで、もしくはそれ以上に萩市民に愛されているお花見スポットが橋本川の桜並木です。山県有朋や桂太郎といった萩ゆかりの元勲が寄贈したと伝わる桜が、川の両岸に約2キロにわたって続きます。散策にも、船からの鑑賞にも、写真撮影にも向いた懐の深い名所です。
桜並木の歩き方と見どころ
橋本川の桜並木は、玉江橋付近から萩商工高校の近くまで続く長い桜ロードです。土手沿いに遊歩道があり、端から端まで歩くと30分から40分くらい。途中でベンチに座って一休みしたり、対岸に渡って違う角度から桜を眺めたりと、のんびり散策できる設計になっています。
見頃は例年3月下旬から4月上旬。指月公園のソメイヨシノより少しだけ遅めに満開を迎えるので、両方を組み合わせれば桜の時期を長く楽しめます。朝の柔らかい光で撮る桜、昼の青空と桜、夕方の逆光越しの桜。時間帯によって表情がまったく違うので、一日の中で何度か訪れるのもおすすめです。
萩八景遊覧船「桜観賞コース」の魅力
橋本川の桜を船上から楽しめる萩八景遊覧船の桜観賞コースは、例年の運航期間が3月中旬から4月中旬。乗船時間は約40分で、船頭さんの解説を聞きながら、指月橋から橋本川の桜並木、松本川の三角州までをゆったりと巡ります。
個人的にいいな、と思ったのは「陸からは見えにくい水際の桜」に近づけること。土手の低いところで咲く桜や、水面に張り出した枝など、陸の遊歩道からは見えにくい風景が、船ならではの目線で楽しめます。風が気持ちいい日を選んで、午前中の便を狙うと空いていて快適とのこと。
桜と一緒に楽しむ周辺の見どころ
橋本川沿いは、周辺の城下町散策と組み合わせるのが王道です。武家屋敷が並ぶ堀内地区、木戸孝允旧宅、菊屋家住宅、松陰神社。桜並木を歩いたあとに街歩きをすれば、萩という街の歴史と春の表情を同時に味わえます。
橋本川沿いでお花見を楽しんだあとは、城下町の中にある宿でゆっくり過ごすのがおすすめ。たとえば世界遺産「萩城下町」の立地にある萩城三の丸 北門屋敷は、桜観賞の拠点として立地抜群です。
知る人ぞ知る萩の穴場お花見スポット3選
指月公園と橋本川が二大名所だとしたら、そこから少し足を伸ばせば、地元の人がひっそりと愛する穴場スポットがまだあります。人混みが苦手な方、写真好きの方、2回目以降の萩訪問の方にぴったりの場所を紹介します。
松本川沿いの桜 – 橋本川と対をなす静かな桜並木
橋本川と並んで萩の三角州を形成するのが松本川。こちらも土手沿いに桜が点在していて、橋本川よりも人が少なく、静かにお花見ができる穴場的存在です。地元の方が犬の散歩や朝のウォーキングで歩いているような、生活の中の桜という雰囲気がいい。
写真映えという観点でも、松本川のほうが落ち着いた構図が作りやすいとのこと。橋本川で人の多さに疲れたら、松本川に移動してひと呼吸、というプランもおすすめです。
笠山展望台 – 日本海と桜のコントラスト
萩市街地から車で約15分、日本で一番小さな火山といわれる「笠山」の山頂近くには展望台があります。ここから見下ろす日本海と、山腹に咲く桜のコントラストは、他の桜名所では味わえない景色です。桜そのものの本数はそれほど多くありませんが、絶景×桜という組み合わせが狙える穴場として地元では知られています。
笠山の中腹には萩観光ホテルもあり、ホテルの部屋から日本海と春の景色を一望できます。桜の季節は景色も料理も格別なので、夕日と桜の組み合わせを狙うなら宿泊がおすすめです。
美祢さくら公園 – 萩から少し足を伸ばしたいなら
萩から車で30分ほど南に走ると、美祢市の美祢さくら公園があります。厚狭川の両岸に約200本の桜が並び、2026年は3月28日から4月12日に第39回みね桜まつりが開催予定です。ライトアップやキッチンカーの出店があり、地域密着のお祭り感が味わえる桜イベントです。
萩中心部とは違う、地元色の強いお花見を楽しみたい方におすすめ。桜の名所としてのメジャー度は低いぶん、混雑が少なくてゆったり楽しめるのが最大の魅力です。
萩お花見旅を成功させる時期・混雑・アクセスのコツ
萩のお花見を最大限楽しむためには、訪問時期、混雑回避、アクセス、この3つのポイントを押さえておくと安心です。せっかくの旅行なので「タイミングを外して桜が咲いていなかった」「人が多すぎて疲れた」という残念な思いはしたくないですよね。
2026年の見頃はいつ?開花予想のチェック方法
萩の桜の開花時期は、ソメイヨシノで3月下旬、満開は3月下旬から4月上旬が例年の傾向です。ただ年によって1週間程度前後するので、旅行予定日の2週間前から日本気象協会tenki.jpや萩市観光協会の桜情報をこまめにチェックしましょう。
2026年の萩市は、例年通りなら3月25日前後に開花、4月初週に満開というスケジュールになりそうです。最新情報は公式サイトをご確認ください。気温の変動で予想が修正されることもあるので、出発直前にもう一度見ておくのが安心です。
混雑を避けるならこの時間帯・曜日
萩のお花見スポットは、関西や関東の桜名所と比べれば混雑は穏やかです。ただ週末、特に桜まつり期間中の土日は地元客と観光客で賑わいます。混雑を避けたいなら平日の午前中、または週末なら朝8時から9時台の早朝が狙い目です。
夜桜ライトアップの時間帯は、19時から20時頃がピーク。ゆっくり楽しみたいなら、点灯直後の18時台、または閉園前の21時台がおすすめです。夜桜の時間帯は冷え込むので、羽織るものを一枚持っていくと安心です。
萩までのアクセスと市内の移動手段
萩までのアクセスは、東京方面からは羽田空港から山口宇部空港まで約1時間30分、そこから車で1時間30分というルートが一般的です。大阪・広島方面からは新山口駅や新下関駅でJR山陰本線に乗り換えて東萩駅・萩駅へ向かうのが王道。最近は広島から直通の高速バスもあります。
市内の移動は、レンタカーがもっとも自由度が高いです。指月公園、橋本川、城下町、笠山と、桜スポットが点在しているので、車があると半日でぐっと効率よく回れます。公共交通派なら萩市内を走る「まぁーるバス」が観光スポットを巡回していて便利。ただし本数は多くないので、時刻表の確認は事前にしておきましょう。
お花見の拠点にしたい萩の宿 – 桜シーズンにおすすめの3軒
日帰りでも楽しめる萩のお花見ですが、夜桜ライトアップや遊覧船、城下町散策まで欲張るなら、やはり泊まりがおすすめです。桜シーズンに選びたい、萩のおすすめ宿を紹介します。どの宿も楽天トラベルで予約できる施設のみを厳選しました。
萩観光ホテル – 笠山中腹から日本海一望の絶景宿
萩観光ホテルは笠山の中腹に建ち、日本海を一望できる絶景が最大の魅力です。評価は4.57と高く、あわび・ふく・鯛・長萩和牛の四大味覚を楽しめる本格会席料理で知られています。萩中心部からは車で15分ほど、東萩駅から無料送迎車も出ています。
桜スポットからは少し離れますが、そのぶん自然の中で静かに過ごせるのがよいところ。朝風呂で日本海を眺めながら、桜の季節ならではの春の光を楽しむ、そんな贅沢な朝を過ごせます。
萩城三の丸 北門屋敷 – 世界遺産の城下町で迎える朝
萩城三の丸 北門屋敷は、世界遺産「萩城下町」のエリア内に位置する旅館。指月公園や堀内地区の武家屋敷までは徒歩圏、桜スポットへのアクセスが抜群です。JR東萩駅から車で約8分、立地優先派にはこれ以上ない選択肢と言えます。
歴史ある城下町の空気を感じながら朝を迎える、という体験はここならでは。早朝の指月公園を人の少ない時間に歩きたい方、夜桜ライトアップの後に歩いてすぐ宿に帰りたい方には特におすすめです。
萩の宿を選ぶときに意識したい3つのポイント
萩の宿選びで見たいのは、立地、温泉、料理の3点。指月公園や橋本川の桜を徒歩圏で楽しみたいなら城下町エリアの宿、静かに過ごしたいなら笠山や郊外の宿、というふうに、旅の優先順位で選び方が変わります。
桜の時期は萩の宿は混み合うので、2026年春に訪れるなら早めの予約が安心。楽天トラベルなら条件を絞って比較できるので、自分に合った宿を見つけやすいです。
よくある質問 – 萩お花見旅のQ&A
最後に、萩のお花見について読者の方からよく聞かれる質問をまとめました。行く前に知っておくと、当日の動きがずっとスムーズになるはずです。
Q1. 指月公園と橋本川、1日で両方回れる?
A. 両方とも萩中心部にあるので、1日で十分に回れます。朝に指月公園の桜を見て、昼に城下町で食事、午後に橋本川沿いを散策、夕方に指月公園でライトアップ前の夕暮れ桜を見る、というコースが理想的です。遊覧船の桜観賞コースを挟みたい場合は、午前中の便を予約しておくと後の動きが楽になります。
Q2. 雨が降ったら桜はどうする?
A. 雨の桜もきれいだ、というのは筆者としては本気で思います。ただ滑りやすいので指月公園や遊覧船は足元に注意。雨天時は萩市博物館、萩焼窯元巡り、城下町の古民家カフェなど、屋内で楽しめるスポットに切り替えるのも選択肢のひとつ。宿で桜を眺めながらゆっくり過ごす、という贅沢な使い方も素敵です。
Q3. お花見弁当は現地で買える?
A. 萩市内のスーパーやお弁当屋さんで桜シーズン用のお弁当が販売されます。事前予約が必要なお店もあるので、計画段階で調べておくと安心。城下町の飲食店でテイクアウトを利用するのもおすすめです。名物の見蘭牛や鯛料理が入ったお弁当は、桜の下で食べるといつも以上にごちそうに感じるはずです。
Q4. 子ども連れでも楽しめる?
A. 指月公園も橋本川沿いの遊歩道も、ベビーカーで比較的歩きやすい道です。遊覧船は小さな子どもも乗船可能で、40分という時間も長すぎず短すぎずちょうどいい。城下町は石畳があるので抱っこひもを併用するとラクです。春の気温は朝晩冷えるので、羽織るものを多めに持っていきましょう。
まとめ – 2026年は萩のお花見で春を楽しもう
萩のお花見は、歴史と桜、希少品種と遊覧船、城下町と笠山、と楽しみ方のレイヤーが何層にも重なるのが魅力です。指月公園でミドリヨシノと出会い、橋本川で約2キロの桜並木を歩き、遊覧船で水面の桜を楽しみ、ライトアップで夜桜を眺める。1日でも満喫できますが、1泊2日ならもっと深く味わえます。
2026年の見頃は例年通りなら3月下旬から4月上旬。宿は桜シーズン直前だと埋まりやすいので、旅行日が決まったら早めに予約するのがおすすめです。楽天トラベルで萩エリアの宿を比較すれば、立地・料理・温泉のバランスで自分に合う一軒が見つかりやすいです。
歴史の街で桜に包まれる体験は、きっと忘れがたい春の思い出になります。2026年春、行き先に迷ったらぜひ萩を選んでみてください。ミドリヨシノが、あなたを静かに待っています。
flowchart TD
A[萩お花見旅スタート] --> B{訪問スタイル}
B -->|日帰り派| C[早朝:指月公園]
B -->|宿泊派| D[前泊で桜シーズン入り]
C --> E[昼:城下町ランチ]
D --> E
E --> F[午後:橋本川桜並木散策]
F --> G[遊覧船桜観賞コース]
G --> H[夕方:再び指月公園]
H --> I[夜桜ライトアップ]
I --> J[萩のお花見満喫]
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