佐賀県って、観光地として地味に思われがちなんですが、実際に行ってみると食べ物のポテンシャルがとにかく高い。呼子のイカ、唐津のからつバーガー、嬉野の湯豆腐、佐賀牛——ひとつの県にこれだけ個性的な食文化が詰まっているところ、なかなかないと思います。
この記事では、佐賀でぜひ体験してほしい食べ歩きスポットを厳選してご紹介します。佐賀市内、呼子・唐津エリア、嬉野エリアと地域別に整理しているので、旅行の日程に合わせて組み合わせやすくなっています。2026年5月時点の情報を基にまとめています。各スポットの最新の営業時間・定休日は必ず公式サイトでご確認ください。
個人的には、佐賀は「知る人ぞ知る食の宝庫」という印象で、知名度の割にコスパが高いグルメが揃っているのが魅力。隣の福岡や長崎に比べて観光客が少ない分、地元の人たちが普通に使っているお店でゆっくり食事ができる雰囲気があります。
呼子朝市 — 日本三大朝市でイカ食べ歩き
佐賀の食べ歩きといえば、真っ先に名前が挙がるのが呼子朝市です。唐津市の呼子地区で毎朝開かれるこの朝市は、輪島・勝浦と並ぶ「日本三大朝市」のひとつ。朝7時30分から正午頃まで開催されており、土日は約50軒、平日でも30軒近くの店が立ち並びます。
呼子朝市の基本情報
朝市の通りは約200メートルほどで、歩いてゆっくり回れるコンパクトなサイズ感。干物や新鮮な魚介、漬物、焼き物など、地元の食材が並んでいます。外から来た旅行者が目当てにするのは圧倒的に「イカ」です。呼子は日本有数のイカの産地で、剣先イカの透き通った身の美しさは、写真で見るのと実際に見るのでは全然違います。
朝から開いているので、前泊して朝イチで訪れるのがおすすめ。昼過ぎには店じまいを始める店も多く、早い時間帯ほど品揃えが豊富です。唐津市内から車で30〜40分ほど、長崎自動車道・武雄北方ICからだと約1時間20分ほどかかります。公共交通機関は本数が少ないため、レンタカーが便利です。
絶対に食べたいいかしゅうまい
朝市で一番人気の食べ歩きグルメが「いかしゅうまい」です。新鮮なイカをたっぷりと使ったシュウマイで、イカの甘みとプリっとした食感が特徴。朝市の店先で蒸したてをその場でいただけるのが醍醐味で、ひとつ食べるとあともう一個ほしくなる、困ったおいしさがあります。朝市を歩いていると複数の店が販売していますが、行列ができている店が大体おいしい目安になります。
イカを使ったグルメはほかにも、店頭で焼き上げるイカの串焼き(玄海灘で獲れたイカやニシガイを使用)、イカプレスせんべいなど。食べながら歩けるものが多く、朝市全体が食べ歩きに最適化された空間です。
朝市周辺でのイカの活造り体験
朝市通りから少し離れた飲食店では、呼子名物の「イカの活造り」も楽しめます。生簀から取り出したばかりのイカをその場で捌いてもらう活造りは、透き通った身のコリコリとした食感と甘みが格別。観光地価格ではありますが、これを食べるためだけに呼子に来る価値があると口コミでも繰り返し見られました。足やゲソは後から天ぷらにしてもらえる店も多いです。
呼子エリアで宿泊するなら、嬉野温泉を拠点にすると観光スポットの距離感がちょうどよくなります。楽天トラベルで佐賀県の宿を確認してみてください。
唐津の食べ歩き — からつバーガーと虹の松原
呼子の南に位置する唐津市は、唐津城や虹の松原で知られる歴史的な城下町ですが、食べ歩きの目線で来ると「からつバーガー」の存在感が圧倒的です。地元民にも旅行者にも愛され続けるご当地グルメは、一度食べるとなぜこれがもっと有名にならないんだろうと思うほど完成度が高い。
からつバーガーの魅力
創業50年以上の歴史を持つ「からつバーガー」は、虹の松原内に本店を構えるハンバーガー店です。佐賀牛100%のパティにシンプルなソース、地元産野菜——という組み合わせで、飾り気のないその素直なおいしさが地元で長年支持されてきた理由だと思います。値段もリーズナブルで、観光地価格という感じではなく、地元の人が普段使いするお店の価格感です。
週末は行列ができることも多いため、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめ。虹の松原の景色を眺めながら食べるというロケーションも含めて楽しめます。唐津市内には大手口店もあり、市街地からアクセスしやすい店舗もあります。
唐津の周辺食べ歩きスポット
唐津市内では、唐津くんちで有名な唐津神社周辺に飲食店が集まっており、ランチタイムに散策しながら食べ歩きするコースとして使いやすいエリアです。唐津城への登城の前後に市内を歩くと、地元の海産物を使った小料理屋や、ご当地スイーツの店をちらほら見つけられます。唐津焼の窯元や陶器の店も多く、食べながら器を見て回る楽しみ方もあります。
唐津から呼子への移動
唐津から呼子へは車で約30〜40分。公共バスも出ていますが、本数が限られているため旅行計画にはゆとりを持って。唐津を午前中に観光し、昼前後に呼子で朝市のなごりを楽しむ、または逆のルートで組み合わせると、佐賀の海沿いエリアを効率よく回れます。レンタカーがあると行動の自由度が大幅に上がります。
唐津から少し足を延ばすと、波戸岬(はどみさき)という景勝地にも立ち寄れます。玄界灘を見渡せる岬で、海を眺めながら休憩するのに最適なロケーション。売店でサザエのつぼ焼きなどの海の幸を食べながら絶景を楽しめます。唐津・呼子エリアを半日かけてゆっくり回るなら、ここもコースに組み込む価値があります。
嬉野温泉の食べ歩き — 湯どうふと嬉野茶スイーツ
佐賀県を代表する温泉地・嬉野温泉は、食べ歩きの観点でも見逃せないエリアです。温泉水を使って調理する「嬉野温泉湯どうふ」は全国的にも珍しいご当地グルメで、嬉野茶を使ったスイーツも豊富に揃っています。温泉街を歩きながらの食べ歩きは、旅の雰囲気も相まって格別な楽しさがあります。
嬉野温泉湯どうふ — 温泉水で作るとろける豆腐
嬉野温泉の名物グルメ「嬉野温泉湯どうふ」は、嬉野温泉の温泉水に豆腐を入れて煮込むことで生まれる、ほかでは食べられない料理です。温泉水に含まれるナトリウムイオンやアルカリ成分が豆腐のたんぱく質に作用し、煮込むうちに表面がトロトロに溶け出してなめらかな食感になります。
老舗の「宗庵よこ長」は湯どうふ発祥の店として知られ、佐賀県産100%の大豆を使った豆腐と、創業当時から受け継ぐたれが絶妙。温泉街の中心部にあるため、観光の途中で立ち寄りやすいロケーションです。湯どうふ定食として食べるのが一般的ですが、温泉街の一部では小鉢スタイルで食べ歩きできるスタイルの店もあります。
嬉野茶を使ったスイーツ食べ歩き
嬉野は玉露や煎茶の産地でもあり、嬉野茶を使ったスイーツが温泉街に点在しています。嬉野茶ソフトクリーム、嬉野紅茶ソフトクリーム、抹茶クレープなど、茶葉の香りとほろ苦さが引き立つスイーツが豊富。お茶好きには思わずテンションが上がるラインナップです。温泉街を歩きながらソフトクリームをなめる、そういう気ままな時間が嬉野の魅力だったりします。
嬉野温泉での宿泊もセットで
食べ歩きを存分に楽しんだあとは、嬉野温泉の宿に一泊するのがおすすめです。嬉野温泉 大正屋は佐賀牛のてっぱん焼き会席が楽しめる老舗宿で、複数の大浴場も完備。食事・温泉ともに充実したコンテンツがそろっています。嬉野温泉 ホテル華翠苑は佐賀牛の懐石料理と高層階からの露天風呂が人気で、2014年ミシュランにも選ばれた実績のある施設です。
佐賀市内の食べ歩き — 城下町散歩とご当地グルメ
佐賀市の中心部は、佐賀城跡や佐賀城本丸歴史館を中心に、落ち着いた城下町の雰囲気が残るエリアです。観光と食事を組み合わせた散歩コースとして歩きやすく、佐賀ならではのグルメを探しながら街を回る楽しみがあります。
佐賀市内の定番グルメ
佐賀市内で食べておきたいのが「佐賀ラーメン」。豚骨ベースのスープは九州各地の豚骨ラーメンの中でも比較的あっさりめで、臭みが少ない印象があります。地元の人が普段使いする大衆的な食堂スタイルの店が多く、値段もリーズナブル。「正直、こんなにおいしいなら全国にもっと広まってほしい」と思ってしまうクオリティです。
また、佐賀独自のご当地食として「シシリアンライス」があります。温かいご飯の上にレタスなどの生野菜と肉炒めを盛り付け、マヨネーズをかけたもので、佐賀市のB級グルメとして定着しています。見た目はちょっと不思議ですが、食べてみると案外クセになる組み合わせです。
佐賀牛を手軽に味わう
佐賀牛は全国的にも高い評価を受けるブランド牛で、佐賀市内でも食べられる機会があります。ステーキや焼肉でいただくのが定番ですが、ランチメニューなら比較的リーズナブルに佐賀牛を味わえる店もあります。旅の予算と相談しながら、ぜひ一度は口にしてほしい逸品です。伊万里市エリアのステーキハウスでは、伊万里牛を使った料理もリーズナブルに提供しており、佐賀牛と食べ比べをするという楽しみ方もあります。
佐賀市内のスイーツと立ち寄りスポット
佐賀市内には、地元の食材を使ったカフェやスイーツ店もちらほら見つかります。柚子や嬉野茶を使ったスイーツ、有田焼の器でいただくドリンクセットなど、九州の食文化を感じながらの時間が過ごせます。佐賀城本丸歴史館の近くに飲食スペースのある施設もあり、観光のあいまにひと休みするのに使えます。
佐賀市の中心部には「佐賀玉屋」や「アミュプラザ佐賀」などの商業施設があり、地元の名産品や佐賀ならではのフードコーナーも充実しています。旅の最後に佐賀名物のお土産を探すついでに、館内のフードエリアでもう一品いただく、というのも旅の締めとして悪くないです。佐賀の地酒や佐賀海苔など、持ち帰りたくなる食材も豊富で、旅の余韻を家でも楽しめます。
佐賀の食べ歩きをもっと楽しむための旅のコツ
佐賀は観光エリアが点在しており、効率よく食べ歩きを楽しむためにはちょっとした工夫が必要です。事前に行きたい場所を整理しておくだけで、旅の満足度がかなり変わります。
エリアを絞って動く
佐賀の食べ歩きスポットは、大きく「呼子・唐津エリア」「佐賀市内エリア」「嬉野・武雄エリア」の3つに分かれます。1日で全部回ろうとするのは移動が多くなりすぎて疲れるので、日数に応じてエリアを絞るのがコツ。1泊2日なら「呼子・唐津→嬉野温泉で1泊」か「佐賀市内→嬉野温泉で1泊」のルートが組み合わせやすいです。
2泊3日あれば全エリアをゆっくり回れます。福岡から日帰りで呼子・唐津を訪れて、翌日は佐賀市や嬉野を巡るというルートも人気です。食べたいものリストを事前に作っておいて、それに沿って逆算で宿を選ぶと、無駄のない旅程になります。
レンタカー vs 公共交通機関
佐賀県内の公共交通は本数が少ないエリアが多く、特に呼子や唐津周辺は車があると格段に便利。レンタカーを使えば、朝市→唐津城→虹の松原→呼子のイカ、というような自由なコースを組めます。佐賀市から嬉野へはバスも通っていますが、時刻表の確認は必須です。
佐賀県内のレンタカーは佐賀駅や佐賀空港周辺に複数の会社があります。福岡から入って佐賀を周遊し、長崎へ抜けるルートも人気です。この場合は乗り捨てオプション付きのプランを選ぶと便利で、移動の効率が格段に上がります。旅程に余裕があるなら、有田焼の産地・有田や伊万里まで足を延ばして、器と食の両方を楽しむ旅も佐賀ならではの楽しみ方です。
食べ歩きの後は温泉で体をリセット
たくさん歩いてたくさん食べた後は、嬉野温泉でゆっくり過ごすのが最高のごほうびです。嬉野温泉 旅館吉田屋は百年以上の歴史を持つ老舗旅館で、7種類のお風呂と月替わりの料理が特徴。日帰り入浴も受け付けているので、宿泊しなくても温泉だけ楽しむことも可能です。食べ歩き旅の締めくくりとして、嬉野温泉のとろとろの湯に浸かると、旅の疲れが全部溶けていくような感覚があります。
まとめ — 佐賀の食べ歩きは知られざる宝の山
佐賀の食べ歩きをまとめると、呼子朝市のいかしゅうまい・イカ活造り、唐津のからつバーガー、嬉野温泉の湯どうふと茶スイーツ、佐賀市内のシシリアンライスや佐賀牛——と、これだけのバリエーションが一つの県に集まっています。知名度こそ隣の福岡や長崎に譲りま
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