年末年始を温泉旅館で過ごす、という選択肢を真剣に検討したことはありますか? 自宅でゆっくりするのもいいけれど、一年の締めくくりと新年の始まりを温泉の湯に浸かりながら迎えるのは、日常とは全然違う特別な体験です。
湯河原温泉は、東京・横浜から新幹線や特急を使えば1時間圏内という近さで、年末年始の旅先として意外と穴場な温泉地。奈良時代の「万葉集」にも詠まれた歴史ある温泉で、老舗旅館が軒を連ねる雰囲気は、年の瀬にぴったりの落ち着いた情緒があります。
今回は、湯河原温泉で年末年始に泊まれるおすすめのホテル・旅館を4軒ピックアップしました。年末年始専用の特別プランを用意している宿もあるので、早めに予約を動かすのがポイントです。2026年4月時点の情報をもとにまとめていますが、年末年始のプランや料金は変動しますので、最新情報は各宿または楽天トラベルでご確認ください。
旅館の空き状況は年末年始は特に早く埋まります。正直、毎年「もっと早く予約すれば良かった」という後悔を聞くので、気に入った宿があれば迷わず動くことをおすすめします。
山翠楼SANSUIROUは奥湯河原の渓谷に佇む老舗料亭旅館
奥湯河原の静かな渓谷沿いに昭和8年(1933年)創業の老舗料亭旅館、山翠楼SANSUIROUがあります。評価4.51(378件のクチコミ)という安定した高評価を維持していて、「年末年始に来たかった宿のひとつだった」という口コミが複数見られます。年末年始の時期は、静かな渓谷の景色が紅葉から冬の山へと変わる季節感も楽しめる時期。湯河原の温泉地の中でも特に奥まった立地なので、非日常感がより強く味わえます。
展望露天風呂から箱根連山を望む温泉体験
山翠楼の展望露天風呂「大空」は、箱根連山を見上げながら入れる豪快な眺望が自慢です。年末年始の冬の澄んだ空気の中で山を眺めながら入る温泉は、夏や春とはまったく異なる格別の体験。湯河原温泉は泉質が良く、肌にやさしいアルカリ性の温泉が特徴で、冬の冷えた体を芯から温めてくれます。
男女別の大浴場に加えて、個室ダイニングでの食事が楽しめるため、ゆったりとした滞在が実現します。湯船から眺める山並みと、食事処で味わう季節の懐石料理の組み合わせが、この宿の核心です。
個室食事処での季節の懐石料理
料亭旅館という名の通り、食事のクオリティが際立ちます。個室ダイニングでいただく四季の懐石料理は、地元の旬の食材を活かした内容で、手打ちのなめらかな自家製豆腐が名物のひとつとして挙げられています。年末年始の特別メニューが用意される場合も多く、一年の締めくくりを華やかに彩る食事が期待できます。
「料理のクオリティが期待以上だった」「スタッフの対応が丁寧で記念日感があった」という口コミが多く、特別な日の旅行に向いた宿です。年越しの夕食を個室でゆっくり楽しんで、温泉でほぐれてから眠りにつく、そういう時間の流れが山翠楼の年末年始にはあります。
奥湯河原の静かな環境と年末年始の過ごし方
奥湯河原エリアは、湯河原温泉の中でも特に静かで落ち着いた雰囲気の場所です。温泉街の喧騒を離れた渓谷沿いの環境は、一年の疲れを癒すには最高の舞台。年越しの除夜の鐘が遠くに聞こえてくる中で、温泉に浸かりながら年が明けるのを待つ、そういう過ごし方がここにはよく似合います。元日の朝食を食べてチェックアウトする頃には、新年のスタートがすっきりした気持ちで迎えられる気がします。
若松 箱根湯河原は年末年始限定プランのある格式高い割烹旅館
若松 箱根湯河原は、評価4.79(110件のクチコミ)という、湯河原エリアでもトップクラスの高評価を誇る割烹旅館です。大正11年に北海道・函館で創業した老舗で、約1世紀の伝統が湯河原の地でも引き継がれています。特筆すべきは、12月31日から1月2日に向けた年末年始限定プランを設けていること。料理長こだわりの特別懐石と良質な温泉でゆっくり過ごせる朝夕食付きのプランは、一年の節目を格式高く過ごしたい方にぴったりです。
全室畳敷きの数寄屋造りと露天風呂付き特別室
若松のすべての客室は、伝統的な数寄屋造りの和室で、ひのきや杉の「あじろ天井」が美しい趣のある空間です。上質な畳の香りが漂う部屋で過ごす年越しは、日本の文化的な美しさを改めて感じさせてくれます。露天風呂付きの特別室も用意されており、部屋から温泉に浸かれる贅沢な滞在も可能。年末年始という最も特別な時期に、この特別室に宿泊する体験は、きっと忘れられない記憶になるはずです。
城郭風の外観も若松の特徴で、外から見ても「ここに泊まるのか」という期待感が高まります。格式ある外観と、部屋に入ったときの和の落ち着きのギャップが、この宿の魅力のひとつです。
年末年始限定の特別懐石料理
料理長こだわりの特別懐石は、旬の食材を使った繊細な日本料理。年末年始という特別なシーンに合わせた内容で、普段の宿泊プランとは異なる格別な食体験が待っています。部屋食でいただけるので、他の宿泊客を気にせず、大切な人との時間を存分に楽しめます。
「料理のレベルが想像以上だった」「接客が完璧で特別な時間を過ごせた」という口コミが複数見られます。年越しの夕食から元日の朝食まで、食事を軸に年末年始の時間が流れていく、そういう過ごし方ができる宿です。
国内外のVIPも訪れる信頼のホスピタリティ
若松には国内外の著名人も宿泊するという評判があります。評価4.79という数字がその信頼性を示していて、スタッフの丁寧な対応と、細部まで行き届いたサービスが口コミで一貫して高く評価されています。年末年始は特に忙しい時期ですが、それでも品質が落ちないというのが本物の老舗旅館の証だと思います。予約は早めに動くことが大切で、年末年始の特別プランは秋頃から埋まり始めることがあります。
島崎藤村ゆかりの宿 伊藤屋は文化財の建物で過ごす明治の風情
「夜明け前」の作者・島崎藤村が通い詰めた宿として知られる湯河原温泉 島崎藤村ゆかりの宿 伊藤屋。評価4.77(579件のクチコミ)という圧倒的な支持を受けており、「湯河原でもう一度泊まるとしたら伊藤屋」という口コミが多い人気宿です。客室の一部は国登録有形文化財に指定されており、歴史ある建物に宿泊するという体験は他では得難いもの。年末年始という特別な時期に、文学の歴史が息づく宿で年を越すのは、格別な情緒があります。
国登録有形文化財の客室という特別な体験
文化財に指定された客室に宿泊できる温泉旅館は、全国的に見てもそれほど多くありません。明治・大正時代の建築が持つたたずまいと、長い歴史が積み重ねられた空間で過ごすことで、温泉旅行の記憶が一層深くなります。「100年以上前の建物にいる」という体験そのものが、旅の価値になる宿です。
島崎藤村が「夜明け前」を構想したのもこの宿と伝えられており、文学好きにはたまらない環境。冬の静かな温泉街で、明治の文豪が愛したのと同じ湯に浸かる、そういう想像をしながら過ごすのも旅の楽しみ方のひとつです。
貸切風呂が予約不要・無料で利用できる
伊藤屋の嬉しい点のひとつが、2つの貸切風呂が予約不要・無料で利用できること。年末年始は宿泊者が多い時期ですが、貸切風呂が使えることでプライベートな温泉時間が確保できます。「貸切風呂が空いていればすぐ入れる」というシステムは、家族や夫婦での利用に特に便利です。
泉質は湯河原温泉特有の、肌にやさしいアルカリ性の温泉。24時間の大浴場(男女別)も使えるので、夜中でも朝でも好きな時間に温泉を楽しめます。年越しの夜に深夜0時を回ってから温泉に入るのも、旅館ならではの贅沢です。
2022年リニューアルの和洋室と季節の会席料理
2022年12月には明治創業の伊藤屋に初めての和洋室が加わりました。従来の和室に加え、ベッドが設置された和洋室が選べるようになったことで、正座が苦手な方や洋室好みの方にも対応できるようになりました。夕食・朝食とも旬の食材を使った会席料理が楽しめます。旅館に泊まりたいけれど和室に不安がある、という方にとって選択肢が広がったのは大きなポイントです。
湯河原温泉ホテル四季彩は万葉集ゆかりの名湯でゆっくり過ごせるホテル
湯河原温泉ホテル四季彩(伊東園ホテルズ)は、万葉集にも詠まれた歴史ある名湯・湯河原温泉に佇む温泉ホテルです。千歳川を望む川側の和室が人気で、窓の外に流れる川の景色を見ながら過ごせます。伊東園ホテルズのホテルなので、規模感があって使いやすく、年末年始の家族旅行や親族での利用にも対応しやすい宿です。
千歳川を望む川側の和室と広い宴会場
川側の和室からは、四季折々に表情を変える千歳川の流れを眺めることができます。年末年始の冬は川の水が澄んでいて、静かな流れが窓の外に広がる景色は落ち着きます。部屋によっては川の音がかすかに聞こえてきて、自然の中にいる感覚が高まります。
伊東園ホテルズのホテルは宴会場が充実していることも特徴で、人数が多い家族旅行や親族が集まる新年会などにも対応できます。年末年始に親族で集まって湯河原の温泉に入り、宴会で一年を振り返る、というプランに使いやすい宿です。
湯河原温泉の泉質と温泉街の魅力
湯河原温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉が中心で、肌がすべすべになると評判の「美肌の湯」として知られています。神経痛や筋肉痛にも効果があるとされていて、長旅の疲れや年末の忙しさで凝り固まった体をほぐすのに最適です。
温泉街には足湯スポットや土産物店が並んでいて、旅館チェックイン前後に散策するのも楽しい。湯河原みかんをはじめとする地元の柑橘類は、年末年始のお土産としても喜ばれます。
年末年始の周辺スポットと初詣の選択肢
湯河原周辺には初詣ができる神社・寺院もあります。元日に温泉旅館から初詣に出かけるのは、旅の中でも特別な体験です。近隣の湯河原駅周辺や真鶴方面にも訪れるスポットがあり、チェックアウト後に少し立ち寄ってから帰るルートも組めます。
東京・横浜へのアクセスが良いため、元日の初詣を湯河原の近隣で済ませて、午後には帰宅できるという利便性も、忙しい年末年始には嬉しいポイントです。
湯河原温泉で年末年始を過ごすときに知っておきたいこと
4軒のホテル・旅館を紹介してきましたが、湯河原温泉で年末年始を過ごす上で、共通して押さえておきたいポイントをまとめました。初めて年末年始に温泉旅行を計画する方に特に参考にしてほしい内容です。
予約は早め、年内には動き始めるのが理想
湯河原温泉の年末年始は、夏休みや春のGW以上に予約が競争になります。特に口コミ評価の高い若松や伊藤屋は、早ければ春や夏の段階から12月31日や1月1日の枠が埋まり始めることがあります。「今年の年末年始に行こう」と思ったなら、できれば半年前から候補を絞って動き始めるのが理想です。
楽天トラベルでは日付を指定して空き状況を確認できるので、複数の宿を比較しながら候補を絞ると効率的です。年末年始料金は通常より高くなることが多いので、予算感も事前に確認しておきましょう。
アクセスと移動の効率化を計画に組み込む
湯河原温泉へは、東京からJR東海道線で「湯河原駅」まで約1時間20分程度。横浜からはさらに近く、約1時間以内でアクセスできます。年末年始の帰省ラッシュと重なる時期なので、新幹線や特急を使う場合は早めに指定席を確保しておくことが大切です。
各旅館から湯河原駅まではタクシーまたは送迎バスが使えることが多いですが、年末年始は混雑するため、旅館に事前送迎の有無を確認しておくとスムーズです。
まとめ:湯河原温泉で年末年始を過ごすと、新年のスタートが特別になる
湯河原温泉の年末年始は、「東京から近い」「老舗旅館が充実している」「温泉の質が高い」という三拍子が揃った、コスパの高い年末年始旅行になります。
山翠楼は奥湯河原の静寂と展望露天風呂が魅力、若松は年末年始限定プランと格式ある割烹料理が特長、伊藤屋は文化財の建物と無料貸切風呂が独自の体験を提供、四季彩は川沿いの景色と使いやすいホテルタイプが魅力です。それぞれに異なる良さがあるので、旅の目的に合った一軒を選んでください。
繰り返しになりますが、年末年始の予約は早い者勝ち。今年の年末年始を特別なものにしたいなら、今から動き始めることをおすすめします。最新の空き状況や料金は楽天トラベルでご確認ください。2026〜2027年の年越しが、湯河原の温泉で素晴らしいものになりますように。
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